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ニンニクは疲労回復にいいと言われる理由

先週
ジャンボニンニクから
芽が出ていました。

今年は気温が高いせいか
芽が出るのが
少し早いように感じます。

ニンニクは種ではなく葉

では、そもそも
ニンニクとは何なのでしょう?

ニンニクは
玉ねぎや
球根などと同様に
地下茎に
多肉の
鱗片葉(りんぺんよう)が重なって
球形になったもの。

これを
鱗茎(りんけい)と呼びます。

ニンニクを植えるときに
「ニンニクの種」
を買いますが
種はこの鱗茎の1つ
鱗片なのです。

ニンニクは
ユリ科ネギ属の植物。

にらや玉ねぎも
同じ種になり
玉ねぎも鱗茎です。

要は
肉厚の鱗状の葉っぱ
なんですね。

そして
ニンニクの芽は
「花茎(かけい)」
と呼ばれる茎の部分。

芽ではなく茎なのです。

ニンニクの収穫前になると
花を咲かせようと
茎が伸びるため
ニンニクを太らせるために
花に栄養がいかないように
茎をパキッと折ります。

これがニンニクの芽。

ちなみに
ニンニクの芽は
緑黄色野菜で
ニンニクよりも
香りがマイルドなので

栄養価が高く
食べやすい野菜です。

ニンニクの花茎

ニンニクは疲労回復にいいと言われる理由

ニンニクは
疲労回復や
スタミナがつくとよく言われます。

そのニンニクの特徴といえば
あの「匂い」ですが

匂いの元の成分は
硫黄化合物。

その中でも
ニンニクには

アリシンという
匂い成分が多いとされます。

このアリシンは

体を動かすための
エネルギーを生み出す
「ビタミンB1」と結合して
その効果を持続させる働きがあると言われています。

ニンニクは
疲労回復にいいとか
スタミナがつく
と言われるのはこのためです。

アリシンは
細胞を壊すことによって発生するため
きざむ・潰すなどして食べると効果的です。

ニンニクは
紀元前3000年頃から
エジプトで
すでに栽培されていた
記録が残されていて
当時は食用ではなく
宗教儀式に用いられていたようですが
ピラミッド建設の労働者に
ニンニクや玉ねぎを
食べさせたともいわれています。

昔から
スタミナ食として
有効に食べられていたようです。

エネルギーを生み出すために必要な
ビタミンB1を
多く含む食べ物には
豚肉、鰻、鮭、豆腐、玄米などの食品があります。

肉とニンニクの組み合わせは
スタミナ食と言われますが
それも理由があった
ということですね。

​​​​​

国産のニンニクは希少

ニンニクの芽の話に戻りますが
市場に出ている
ニンニクの芽は
90%以上が中国産。

中国では
芽を食用として
品種改良されたものが栽培されています。

日本産の
ニンニクの芽が少ない理由は
ニンニク生産量が
第一位の青森県では
ニンニクの芽が出ない品種を作っていること。

そして
農薬を使う栽培の場合は
ニンニク自体を出荷するために農薬を使うため
その量や回数を使ってしまうと
ニンニクの芽は農薬の基準値以上になってしまい
出荷できないそう。

こういった理由があって
国産のニンニクの芽は
希少なんだとか。

うちの畑では
農薬は使わないので
イメージできなかったのですが
ニンニクは地下にあるので
農薬を多く使うことになるんですね。(泣)

旬の野菜は
その時期に必要な栄養が含まれますが
初夏の時期
季節の変わりめの
疲れには
ニンニクの芽の
マイルドな香りを
メニューにプラスして
スタミナをつけたいですね。


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