32.受け入れたくないことを受け入れることが始まり

思えば、私の変容の旅は、まず、等身大の自分を直視することから始まった。

それまでも何度か人生の転機はあったのだけど、なんだかんだで心理やスピリチュアルの知識で武装して、直視しようとしなかった。

直視しようとしなかったばかりか、かわいそうな自分で居たり、正しい自分で居たり、マウンティングしてダメな自分を隠してみたりと、一生懸命殻に閉じこもって、受け入れないようにしていたように思う。

そんな風にして、誤魔化して、逃げ回って、自分と繋がっていなかったから、心と行動が一致していなくて、いつも自分に疑問を感じ、息苦しかった。（外側にも投影して、同じようにしている人に反応して、違和感を感じていた。）

けれどもこの数か月は、自分でもはっきりと感じることができるくらい変化が起きている。改めてコミットの力はすごいな、と思う。

最初はどうしたらいいかわからない。と右往左往していた。必死に考え、調べ、学んでみたものの、ただ真っ暗闇の中をウロウロしているような感覚だった。

そうこうしながらも、ある時、今までの習慣に反発してみよう、と思った。

習慣は自動操縦化してしまっているから、意識していても気付けない。そうであるなら、今までしていなかったことをやってみようと思い立ち、このnoteを始めた。（気が付けば、毎日投稿、一か月過ぎていた！）

やってこなかったことというのは、こつこつと継続すること、とあれこれ考える時間とエネルギーを、創造的な行動として使うこと。

この二つ。

では逆に、それまではどうしていたかというと、できない理由を沢山並べて行動せずに(厳密には非生産的な行動ばかりをとって）、思考や知識でうまいこと処理して自分を納得させようとしていた。（もちろんそういうプロセスも必要）

正直、今までの習慣を崩すというのは予想以上に辛く、何度も何度も投げやりになっては、戻り、を繰り返した。

繰り返しながらもとにかく続けていると、そのうち、等身大の自分が見えてきた。自覚しているより、弱く、未熟で、受け入れたくない自分がいっぱいで、なんのためにこんなことをやっているのだろう、と何度思ったことか。

やる気も気力もなくなる波が何度かやってきたのだけど、不思議なことに、このnoteを読んでくださる方や、スキ（いいね）の数はどんどん増えていく。感想や反応をくださる方もいらしゃって、励まされながら、これは最善の方向に向かっているサインだ、と捉えることができた。

こんなに過去には認めることができなかった自分がいっぱい出てきて、沢山の人に声をかけてもらって気付いたことは、

決してそんな未熟な自分が居るからと、自分の価値が下がるわけでも、嫌われるわけでもないということだった。

むしろ、同じようにもがき、苦しみながらも進んでいる人たちが沢山居て、共感してくれたり、温かく見守ってくださったりして、支えていただいているし、その人たちの、むき出しで傷だらけの自分を認め、表現している姿を見て、美しさと愛おしさを感じる、という体験をした。

そのおかげで、まずは見たくないネガティブな自分をジャッジせずに、認め、受け入れる、ということができるようになってきって、変容が起こり始めたように思う。

そして、しばらくは膿を出すかのように、自分の受け入れたくない部分と対峙しては、認め、受け入れ、許し、を繰り返した。（これはきっと一生続くことなのだろうが、少しずつ取り扱い方がわかってきたから、今は重く、深刻に捉えることが減ってきた。）

そうすると、だ。今度は何が起こるかというと、

褒められたり、ギフトや強みなど、ポジティブと言われるような部分と対峙することになる。それから、どんどんやりたいことも溢れてくる。

一見したら、すごく順調なことに見えるのだけど、実はこれもまた受け入れたくないことが沢山あることに気付く。しかも、ネガティブな部分よりもっと、受け入れることが怖くてしょうがないものがあったりするのだ。

やりたいこともせっかく溢れているのにもかかわらず、急ブレーキをかけたり、見て見ぬふりして、私にはできないことだから、、なんてポイ捨てしてしまったりね。

結局はいいも悪いも関係なくて、人間（潜在意識）は習慣が崩れることが怖いのだ。

それから、過去に持ってしまった恐れや傷を、どちらにしても思い出すことになることも無意識に避けている。

だけど、こうやって実際認めて開示してみたら、その傷や恐れは幻想だったと体感を持って気付き始める。そうすることで癒され、変容していき、創造へ向かっていくのではないかな。

拡大する時って、その過程において足を引っ張ったり、引き戻されるような現象が起こりがちになるけれど、それは自分の中で起きていることだと知っていれば、いつでも、いくらでも軌道修正できる。

変化するっていうのは、進んだり戻ったりしながらっていうのが自然なことだし、潜在意識も抵抗しにくいわけで(ゆっくりなダイエットがリバウンドしにくいように）、安心して委ねて、自分を観察して、必要な時は自分の在り方を見直していけばいいと思う。

もちろん、タイムラグがあるから景色は変化していないように見える時もあるけれど、そんな時はそれに振り回されるんじゃなくて、自分に集中していれば、心地よいことをしていれば、だいたい忘れた頃に景色が変わっていたりするもんだよね。

そうそう、冒頭の写真は私の生け花の作品。これも、最初は生け花のセオリーに従っていなかったり、自己流だったりしてとても外に出すようなものではないと思っていたのだけど、周りの方が写真集出したら？とか講座して欲しいとか、お店に生けて欲しいとか言ってくださって、出せるようになった。

思い込みは自分の可能性を狭めてしまうから、事実でないとわかったら、さっさと手放して、魂が喜ぶ方向へ進んでいこう。