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厨二病ですか?【時事エッセイ】八〇〇字

「これで万里を見下ろす『目』と、万里をたたく『拳』の両方を我々は手中に収めた」


みなさん。これはどなたの発言だかおわかりだろうか?

なんと!隣国の朝鮮民主主義人民共和国の国務委員会委員長であられる金正恩氏のお言葉である(冗談がわからない方のために断っておくが、最上級の尊敬語を使用しているのは慇懃無礼の揶揄いである)。北朝鮮の軍事偵察衛星の打ち上げを成功したとするプロパガンダで発したとされる。

なんとも文学的な表現だ。漫画だかアニメだかの最強のラスボスが玉座にふんぞり返って座り家臣に向かって不敵な笑みを浮かべ、口角を30度右だか左だかに傾けながら呟きそうな一言だ。ヲタクのサガである。ついそんなことを考えてしまう(トップ画像は大人気バトル漫画「ドラゴンボール」の最凶の魔王・ピッコロ大魔王)。

またいつかバトル小説を描くときがあったら使わせてもらう備忘録として、こうしてエッセイに残しておく(おそらく書かないけれど)。

しかし、雲行きは怪しくなってきた。どうやら北朝鮮の衛星の打ち上げは失敗だったようだ。可哀想に。

昨日(2023/11/22)、会社の食堂で流れる昼のワイドショーを見ていたら、比較で各国が所有する軍事偵察衛星の個数が示されていた。中華人民共和国が最も多く、日本国もなんと8個も持っているそうだ。自衛隊すごいなと単純に感心した。確かフランス共和国よりも多かったと思う。間違っていたらいけないと思ってグーグルで調べたら中国ではなくアメリカ合衆国がナンバーワンで日本も個数は19個と書いてあるサイトもあった。もう何が真実で何が嘘か。わからん。一旦忘れてくだされ。さして重要な情報でもないし。

軍拡競争もきりのない戦いだ。昨日のエッセイでふれた鉄腕アトムの「地上最大のロボット」で手塚治虫さんが訴えたかったメッセージはまさに軍拡競争のことを直喩したと思われる。

世界中の武器製造に費やす費用や資材や人材やエネルギーをすべて平和利用に費やせたら、どれだけ人類全体の寿命が延びるかわからない。そうなればいいのにな。素朴な希望。




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