【エッセイ】読書感想文の書き方〜こどもだった私へ〜(1200)
読書感想文の書き方に苦しむ君へ
まわりの大人はだれも読書感想文の具体的な書き方を教えてくれなかったね。
大人にとって簡単なことをこどもに説明するのはとても深い理解のいることだから仕方ない側面もあるんだ。でもそれならそれで少しは君の悩みに寄り添って欲しかったよね。わかるよ、その気持ち。
つらかったね。ほんとうに。なんだかないがしろにされてるって思ったよね。
でもだいじょうぶ!大人になった私から君に読書感想文の書き方を教えてあげるね!
1.本の読み方
まず感想文を書くための本の読み方を教えるよ!
本は読みながら知らなかったことや、感動したことがあったらふせんをはって目印をつけるんだ。
むずかしい本やいい本ほどふせんでいっぱいになるけど気にせず読み進めよう。
ひとつ例を出すよ!!
(例)課題図書のある本を読んで「全ての生命はDNAの配列でその形や大きさが決定されていること」を新しく知ってしかも感動した。
2.一言で表現する
そうやってあつめた君の新しい知識と感動をひとことで短くまとめよう。
(例)DNAは生命の源だとわかりました。そのことに震えるほどの感動をしました。
3.2の知識と感動について詳しく感想を書く
感想とは「感じたこと」と「思(想)ったこと」のふたつだ。自由に感じて思ったことをとにかく書こう!今の君の素直な頭で感じて思うままに書けばいい!
(例)DNAとは辞書で調べると「デオキシリボ核酸」の英語での頭文字を取った略称だと知りました。
さらに調べるとDNAはアデニン(A)、チミン(T)、シトシン(C)、グアニン(G)というたった四種類しかないことがわかりました。
このATGCというたった四つのものの並び方で私たちの身体の大きさや形が決まっているだなんてすぐには信じられませんでした。
なぜなら私たちはひとりひとりが顔も身長も姿形も何もかもが全然違うからです。
本にはチンパンジーと人のDNAの違いは1%ぐらいしかないと書いてありました。
でもチンパンジーと人は全然違う生き物です。身体の形が似ていると言えば似ていますが力はチンパンジーが何倍も強いけれど、人はチンパンジーを動物園の檻に閉じ込めて見世物にすることができます。
1%の違いでこれほど違うというのはどういうことなのでしょうか。私はこのことを一生をかけて研究したいと決意しました。
4.123をいくつかのことがらについて実際に書いてみよう。その中で自分が気にいった3つについて課題の文字数に収めるように書けばいいよ!
どうだった?君が知りたかったのはこう言った具体的なことでしょう?
さあ、失敗をおそれないで、大人はわかってくれないだなんてそんなことは何も考えなくていいんだ!学校の先生が求めているのは間違ってもいいから君が何かを感じたり考えることなんだよ!
さあ、どんどん書いて!君が思うままに!!先生や大人によく思われようなんて全く考えないでいいんだよ!!!!
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