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ダンサー


 ダンサーの情熱は全てこの歌に集約されていると思う。是非聴いて、感じてもらいたい。


 私が尊敬し、人生初のパートナーとして踊らさせていただくチャンスをいただいたのは、オーストラリアバレエ団のプリンシパル、タイ・キング・ウォール(Ty King-Wall)さんだった。
そしてこの度、オーストラリアバレエ団を引退すると発表があった。

タイさんのWikipediaはこちらから⬇️⬇️⬇️
(英語ですが)

 彼は日本に来日して、私の所属する岡本バレエ団に2019年に出演されており、日本を懇意に思って下さっている方である。
タイさんは、日本のバレエのために力を貸して下さった白人の1人で、大変貴重な人物だ。
バレエにおいて、人種の隔たりなく、垣根を越えて、ただひたすらバレエの熱意だけで、私達にバレエの素晴らしさを教えて下さった。
数年前、日本の国立バレエ団である新国立劇場バレエ団の公演にも出演していたので、バレエファンには記憶が新しいのではないだろうか。


 現在、オーストラリアバレエ団では、日本人である近藤亜香さんがプリンシパルダンサーである。近藤亜香さんのバレエに対する姿勢は、YouTubeやInstagramでも十分伝わってくるが、実際の彼女のバレエへの熱意はタイさんを通じて教えていただいた。



「彼女はとても真面目で、素晴らしいダンサーなんだ。私たちダンサーはいつも、亜香のことをリスペクトしている」

と仰っていた。

 私も同じ日本人として、少しでも、白人からそう感じてもらえる人間になりたいと思った。
なぜかというと、海外生活をしていると、たまにだが、白人はアジア人のことをよく思っていない人達に出会うことがある。
 人種関係なく人から尊敬されるには、こちらの姿勢を、常に真面目に真摯な態度を続けることのみなのだと思う。そうすることで、信頼関係ができ、相手から尊重し尊重されるものなのだと私は思う。


 近藤亜香さんは、バレエを通じて、そしてこの白人の多い社会で、この信頼関係が築け認められたからこそのプリンシパルダンサーであると思っている。私は日本人として大変誇りに思うし、私の生きる手本の1人である。

 バレエに対する情熱やオーストラリアのバレエ状況をパドドゥという貴重な体験もさせていただきながらタイさんとお話が出来たことは、本当に感謝の気持ちでいっぱいである。
タイさんのバレエに対する情熱は、これからも続いていくのだろう。

オーストラリアバレエ団、退団おめでとうございます。
これからも頑張って下さい。応援しています。


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