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とにかく読書ーー『源氏物語』を読むぞ

70になる知人がフルート習っていると言った。その人は山ガールで、海外の山にも挑戦しているし、どちらかといえば体育会系のイメージが強かったので、思わず聞いてしまった。
「なぜフルートを?」

その答えに私は打ちのめされた。
「60になったときに、新しいことを身につけたかったの。何か楽器が出来たらいいなあと思って、フルート教室に行くことにしたわけ。60の手習いよ」

彼女が懸命に吹くフルートは、心にしみる音色だった。涙がこぼれそうになりながら、60になったばかりの私は焦った。さて、私は何を60の手習いにしようーー。

フルートを習う、というような素敵な目標はすぐに思いつかないが、2024年は本を読もうと決めた。まず、『源氏物語』。「ああ、NHKの大河ね~」と言わないでください。だって、大河ドラマに便乗したいわけじゃないから。

私は2つの読書会に入っている。その一つは、メンバーが順番に課題本を設定するのだが、次回は『紫式部ひとり語り』(山本淳子著)に決まった。

この本は、日本文学の研究者が、紫式部になり代わり、紫式部の内面を「ひとり語り」の体裁で綴っている。『紫式部日記』『紫式部集』に記されている打ち明け話を資料として書かれているので、小説ではない。読み進めるうちに、思った。「これは、源氏物語を読まなければならない!」。恥ずかしながら、私は源氏物語を現代訳ですら通読していないのだ。

以前、少しかじった『謹訳 源氏物語』(林望著)の1,2巻を引っ張り出した。所有していない3巻から10巻は、徐々に購入し、読み切ることをここに高らかに宣言します!



#今年やりたい10のこと #読書 #源氏物語

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