元・坂道研修生たちを考える

2020年2月に「坂道研修生」たちが乃木坂46・欅坂46・日向坂46に配属されましたね。
新型コロナウイルスの影響で不本意な門出になってしまいましたが、今後の彼女たちの可能性について考えたいと思います。

先の見えない1年間に耐えてきた猛者たち
坂道研修生は2018年に坂道合同オーディションに合格したものの、配属に至らなかった人たちです。
日本の女性アイドルの頂上決戦ともいえる戦いを勝ち抜きながら、同期たちと一緒にアイドル活動を始められない悔しさ。
一般の日本人からすれば「優秀な成績で東京大学に合格し、同時に一流企業への内定が決まっていながら入学を許されず、下手をすれば合格まで取り消しになりかねない」状態を一年過ごした悔しさ、といった具合でしょうか。
まあオーデに合格するのは受験や就活より様々な意味でずっと難しいので比べるのもおかしいですよね…
とりあえず元・坂道研修生の皆さんは素質はもちろん、メンタル面でも相当な猛者であることは間違いありません。
かつて欅坂のアンダーグループ(下部組織)として急遽集められた現・日向坂46の皆さんに通じるところもあると思います。

同期の上下関係
元・坂道研修生の特筆すべき点として同じオーデで合格していながらアイドルとしては先輩に当たる同期がいる、ということでしょう。
もちろん本人次第でいくらでも飛躍は可能ですが、「一年くすぶって後から入った子」という先入観が抜けることが極めて難しいのが残念です。
裏を返せば元・研修生からスターが誕生すればスーパースターの名に相応しいでしょう。

グループ別
乃木坂46
遠藤さん・賀喜さんが既にグループの主力メンバーとしてPRされているのをはじめ、次々と4期生に活躍の場が与えられつつあります。先輩の卒業が続いており、最古参・大所帯がゆえに新4期のチャンスも多いですが大変熾烈な競争が待ち受けています。
個人的には黒見さんと弓木さんに注目しています。
欅坂46
私は欅坂ファンではないので詳しくは分かりませんが、配属当初は平手さん脱退のニュースがまだ新しく、ただただ可哀想というのが印象でした。しかし改名と再出発が発表された今ではむしろ「一番当たりだったのでは?」とさえ思います。1期生はもちろん、「旧」2期生と異なり真の意味でフレッシュなスタートを迎えられるのですから。今では1期生が少数派となり、運営(支配する大人たち)も再始動への情熱に燃えていることでしょうし総じて追い風だと思います。
日向坂46
配信ライブを皮切りに、早々に全員で1stアルバム参加が決まるなど、コロナ禍にも関わらずスタートダッシュとしては元・研修生で最も順調です。前述のようにグループ自体が研修生のような境遇を経験しており良い環境であることが推測できます。影山さんが活動再開したことも心強かったのでしょう。一方でどのアーティストにとっても大切なデビュー2年目が不完全燃焼に終わりつつあるのはグループ全体の課題であり、力量が最も試される新メンバーは彼女たちといっても過言ではありません。
個人的には髙橋さんに興味を持っていますが森本さん、山口さんからも目が離せませんね。

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