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あいのり、テラスハウス、次は?

あいのりは1999年に放送を開始し2009年に終了。10年続いた。テラスハスはそれから3年後の2012年に放送を開始し2020年に終わった。8年間続いた。ちなみに、ねるとんは1987年から1994年まで続いて7年間。

どちらも大体10年くらいで番組が終わっているので、どんなに社会現象を巻きこしても恋愛リアリティショーの寿命は長くても10年なのかもしれない。恋愛というのは社会を映し出していくものだから、きっとそのフォーマットには時代という限界がある。

これで行くとフジテレビが次に恋愛リアティーショーをやるなら2023以降になる。けど、もう一生やらない可能性もある。素人参加型の恋愛番組はちょっと怖くてフジの編成もたじろぐだろう。そういえばテラスハウスの企画書はそれまでの企画書を全く違ってお洒落だったと聞いたことがある。一度見てみたいと思っていたけど、番組が終わった。

フジが次に恋愛番組やるとしたら直近は芸能人の恋愛番組しかないだろう。というかやれないはずだ。

テラハは元々トヨタの一社提供だったから、よくドライビングのシーンをいれてトヨタの車を使っていた。あいのりの車もトヨタだった。キラキラとした若者がトヨタを使っている絵が最高のブランディングになっていた。こんなに問題になってしまったらトヨタもフジの恋愛リアリティーショーに金を出したいと思うだろうか。

ちなみにだがテラスハウスが抱えた番組の欠点は容易に説明がつく。

テラスハスは他の恋愛番組に比べてもシンプルに「一緒に住む」というルールしかなく、劇的なことが起きにくかった。だからこそ編集が偏ってしまい「誰か」を責める構図を作ってしまった。他の番組は様々なルールを作ることで事件を起こしている。でもこれは番組のルールなので「誰か」を責める必要はない。ルールだからだ。そして日本人は「ルールだから」に弱い。もちろん、このルールがないからこそテラスハウスはとても自然で面白かったと思う。現にあまりガチガチにルールがある恋愛番組はついていけなくなる。

そもそも恋愛というのはとても曖昧なものなのでリアリティーショーとして作っていくのはみんなが思っている以上に難しい。なにかしら作為的なことをしないと物語を作っていけない。人が人を好きになるって簡単なことじゃないでしょ。

僕はスポーツのリアリティーショーをよく見る。アメフトが好きで、この手の番組は結構あるのだけど、彼らにはゴールがある。試合に勝つ、卒業後にプロになるなど「道筋」がある。だから努力するけど、チームメイトとぶつかる。彼女とも喧嘩する。勉強がおざなりになって焦る。すごくシンプルで分かりやすい。

アベマの格闘代理戦争も優勝したらプロ契約してもらえるから参加者たちが真剣になって練習して本気で闘う。だからスポーツのリアリティーショーはとてもやりやすい。勝ち負けという明確な基準がある。期間も決まっている。恋愛は目に見えない。人を好きになるには時間がかかる。

例えばスポーツと恋愛のリアリティーショーをやってみてもいいかもしれない。他にはビジネスと恋愛のリアリティーショーなど。組み合わせの恋愛リアリティーショーだったら、無理やり喧嘩させる必要なんて出てこなくなると思う。僕だったら、遠距離恋愛で番組を考えるかな。この状況もあるし。例えばアメリカに住んでる人と日本に住んでる人、ブラジルに住んでる人なかを繋ぎたい。

でも当分、一般視聴者参加型恋愛番組の企画は通らないだろう。自殺者を出してしまったというのはとても重いことだ。これを無かったことにはできない。

ハワイ好きの僕はテラスハウスのハワイ編が一番好きだ。ハワイに行った時、彼らの住んでいたシェアハウスまで友人に車で連れてってもらった。ここまで世界に通用できたバラエティ番組はあるのかな。料理の鉄人とかなのかな。全部フジテレビか。

テレビはこれからもっと若者をターゲットにしたお笑い番組が増えていく。そしてテレビがネットに善戦できる最後のチャンスを迎える。その中で「恋愛」をテーマにした番組も必ず必要になる。次の社会現象を作る恋愛番組は誰が作るんだろう。それはリアリティーショーなのかな。これから人はどうやって恋愛をしていくのかな。





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