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【日記】疑問装置という発想

世の中の疑問をかき集めた装置があったら、面白そう。

1.思い付いたきっかけ

ひとつは私事による。恥ずかしいのだが、私には分からないことが多い。いったいなぜ空が青いのか、蛇口を捻ると水が出てくるのか。申し訳ないのだが、よく知らない。どうなってWi-fiが繋がっているのかも知らないし、日銀が金利をどうしたかもよく分からない。
もうひとつは、通っている大学による。大学でレポートを書く時に、テーマとして「まだ、誰もやっていないこと」を要求される。言い換えると、「誰も立てていない問い」を立てることだといえる。しかしこの作業は、簡単なようでとても難しい。

疑問には、私がさきに述べたような、改めて聞くのが恥ずかしいような小さな疑問から、「なぜ生きるか」といった大きな疑問まで、様々なスケールがある。それを、貯金をするように、一つの場所にストックしておける仕組みがあったら面白いかもしれない。答えが欲しい訳ではなく、おもしろい疑問をつくりたい人のための装置である。

2.デザイン

現実的にはWEBページがいいのかもしれない。
イメージはこのような感じ。

ひとつの疑問の集積として、ページの真ん中に「疑問装置」がいる。ユーザーは「疑問を投稿」することができ、投稿された疑問のテキストが装置に集積されていく。装置の中には、集積された疑問がひしめき合っている。疑問文たちは、スクリーンセーバーよろしく浮動している。

訪れたユーザーは、マウスでこの装置を拡大したり、回転したりできる。
さらに、3つの機能が使える。
① ランダムでひとつの疑問を抽出する。(Today's Q)
② ランダムで数個の疑問を抽出する。(Today's Q)
⑤ 装置のデータをもとに生成AIが作った、ここにはない疑問を抽出する。(Nobody's Q)

3.意義

「ChatGPT」や「Yahoo!知恵袋」がある中で、装置をつくる意義は二つあるだろう。
① 自己の知識の相対化
完璧主義的な性格を解放するために、このサイトは有効なように思える。日頃から熱心に勉強をしている人などは、「何でも答えられなければいけない」という強迫的な思いに取り憑かれることがある。しかし、このサイトでは、世界には無数の問いがあることが分かる(そして、それに対する答えは、サイトには存在しない)。装置によって、疑問に満ちた世界を目の当たりにして、完璧主義的な強迫から楽になれるのではないか。

② アイデアのインスピレーション
そして、デザイナーやマーケター、商品開発の人などは、このサイトを新たなアイデア源にできそうだ。特に、この装置の使い方の「② ランダムで数個の疑問を抽出する」では、いくつかの全く異なる文脈を持った疑問が同時に出てくる。これによって、自分が当然視していた事柄に対する疑問に遭遇するかもしれない。これは新しいモノを作るに当たって、有用なインスピレーションになりうる。
また、抽出された疑問にじかに応答するモノをつくる(広告や記事、商品など!)だけで、それがニーズを反映した仕事になる。

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