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全身で呼吸するために ──2018年9月

9月、生まれ育った首都圏を離れて、滋賀県の琵琶湖近くに拠点を移しました。

ここだけの話、引っ越してからまだ2回しか琵琶湖に行っていません。でも琵琶湖で見る夕焼け、すき。


神奈川県川崎市に生まれて、中学から大学までの10年間都会に通い続ける中でずっと思っていたことは「地域で暮らしてみたい」。小学生の頃の「島で暮らしたい」から始まり、この思いはむくむくと大きくなっていきました。

地元がないなら、つくればいい。

「いつか住む場所」を探し続け、あちこち足を運んだ大学生活。それでも新卒ではまだ東京にいようと思っていたけれど、退職してフリーランスとして働くうちに、「憧れのまま心に抱えておくなら今動いてみたほうがいいのでは」と思って、仕事の上でもちょうどよかったこのタイミングでの決断。

なぜ滋賀かといえば理由はなく、たまたまご縁があり、さまざまな条件が重なったから。もう動いてみなければわからない、と「えいや」で引っ越しましたが、心地よい毎日を過ごしています。

滋賀での暮らしに慣れるために仕事を減らし、山に囲まれた新しい家できれいな空気を吸い込みながらゆっくり過ごした9月。これまで常に横にあったスマホと少し距離を置く時間もとれたとき、ようやく全身で呼吸できた、気がする。

一方で、東京を離れたから気づけたことも。矛盾を内包している街だからこそ存在していた、全身をひりひりむしばむ焦燥感と「生きている手ごたえ」が必要な瞬間もあって。

ひさしぶりに東京に来たら「この世界のどこに私が生きていくすきまがあるんだろう」とやっぱりひりひりしたけれど、滋賀でも東京でも、自分で生きていくためのすきまは自分であけていくしかない。

じゃあ、どんなすきまだったら、難しいことだらけな毎日でもなんとか歩いていけるのか。

この問いと向き合い続けるのが人生の旅路なのかもしれないなって今は思っています。


滋賀で過ごすときは空を見上げて、自然の変化に目を配る。おいしい水を飲みながら、全身で思いっきり呼吸する。東京ではひとに出会い、仕事をし、ちょっとだけひりひりする。ちょうど今も、東京でこのnoteを書いている最中(やっぱり東京ではスケジュールがかつかつに…)

まずは、滋賀とときどき東京、の暮らしかたを実験していこうっと。そして、地道に歩いてもっと滋賀とつながっていこう。これが私の #秋にやりたいこと かな〜と心に決めて10月を過ごしていきます。

9月のお仕事

毎月関わらせていただいた仕事を備忘録としてnoteにまとめています。依頼をご検討くださる際の参考にしていただけるとうれしいです。

FUJIFILM『写真と、ちょっといい暮らし。』9月1本目を執筆しました。

いつもお世話になっているスタイリストの西村さん、そして小松崎さんとご一緒した撮影、リアル紅葉がとってもかわいくて楽しかったです。

FUJIFILM『写真と、ちょっといい暮らし。』9月2本目を執筆しました。

マグカップが好きで、プレゼントすることもされることも多かったので、小松崎さんの写真をどう組み合わせるといいかな〜と考えるのが楽しかった。

ノマド的節約術』の取材で撮影しました。

アシスタントとしては、これがミキオサナイさんとの最後の仕事になりました。いつも隣でインタビューを聞かせてもらって、思考をつむぐスピードとその的確さが抜群で、一緒に取材していて楽しかった。ので、さみしい。。。また取材行けるように頑張ります。

ウェディングパークさんが企画されている『結婚あした研究所』でプロレスラーの棚橋弘至さんを取材し、執筆しました。

これまでで一番短い取材時間。プロレスを見たことがない状態で映画を試写し、取材直前には棚橋さんが重要な試合で優勝されて、ファンの方々のブログを拝読して挑んだら、終わった後には棚橋さんの「きくちゃんはぜったいプロレス好きになるね」という言葉のとおりになっていました。

気さくで利他的で、疲れない男「棚橋弘至」として生きている棚橋さんの言葉。その後ろにある葛藤や覚悟に思いを寄せて、言葉には出さない想いのかけらを必死にたぐり寄せて、最後は棚橋さんが主演された映画『パパはわるものチャンピオン』の主題歌をエンドレスで聴きながら書きました。

この記事を書く機会をいただけてとても幸せです。映画もぜひ。

友だちへのインタビューを執筆・撮影しました。どんな記事を作りたいか、を考えたときに「大切なひとを応援するためのインタビューをしたい」気持ちがずっとあったので、友だちに協力してもらってようやくの実現です。ありがとう。

『結婚あした研究所』で占い師・ゲッターズ飯田さんにインタビューし、執筆しました。

飯田さんにお話をうかがって占いに対する考え方が「なんだか怖そうなもの」から「力を貸してくれるもの」へと変わりました。そして「受け入れる」こと。忘れられない言葉です。

FUJIFILM『写真と、ちょっといい暮らし。』9月3本目を執筆しました。

こちらも同じくスタイリストの西村さんと一緒に写真選びから始めたのですが、使わせていただいた写真がどれもかわいくてしあわせな気持ち。


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今年のお仕事ダイジェスト版はこちらです。

お役立ちできる場面があれば、滋賀近辺だけでなく首都圏のお話もお気軽にご連絡ください。これからもさまざまなお仕事に関わっていけたらうれしいです。

引き続きどうぞよろしくお願いします!

言葉をつむぐための時間をよいものにするために、もしくはすきなひとたちを応援するために使わせていただこうと思います!