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コロナ禍の日常に音楽をプラス♪ ウクレレで一変したわたしのおこもり生活

こんにちは。生野区に暮らすチャーミーです。ご縁あって、この「くらしのふふふ」に寄稿させていただくことになりました。どうぞよろしくお願いいたします。

わたしは普段、グラフィックデザイナーとして、商品開発やパッケージ、ロゴなどのブランディングに携わる仕事をしています。有難いことに、勤め先の会社から作業環境を整えてもらい、リモートワークがスタンダードになりました。出社は月に2度ぐらい。できるだけ人と接触しないよう、クライアントさまとの打ち合わせもオンラインです。

コロナ禍で働き方が変化した今、ひとり部屋で黙々と作業していると、あっという間に時間が過ぎます。しかし就業時間を過ぎても外に出る理由もないので、メリハリがなく、スマホやテレビを見てダラダラと過ごす日々が続いていました。

そんな暮らしの変化の中、わたしが地元で出会った新しい趣味について少しお話させて頂きたく思います。知らないだけで、皆さんの地域にもこんなきっかけがあるかもしれません♪ぜひ、さいごまで読んでいただけると幸いです。

出会ったのは、地元の小さな喫茶店

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外出を自粛し、おこもり生活に慣れてきたころ。人と会い話す機会が減っていたので、ひとり部屋にいると気も弱くなり、心細くなっていました。人と会うこと、話すことで、自然にストレスが軽減されていたんだなと気づかされました。

家での話し相手といえば、飼っている猫2匹。もちろん返事をくれるわけでもなく、、、。モヤっとしたこの気持ちを解消してくれるわたしの趣味と言えば、ウィンドショッピングをしたり、友達と美術館に行ったり美味しいものを食べて自然と戯れたり、大声で歌うカラオケなど。今やあまり歓迎されないものばかり。

かといって、自粛しすぎるとカラダにもココロにも毒です。何事にもバランスが大事!時には息抜きが必要!ということで、コロナに注意しつつ、近くに住む母ととある喫茶店へ。地元周辺でモーニングができるところを探して入ったこの喫茶店で、わたしのメリハリのない生活は終止符を打つことになりました。

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かわいいキリンのイラストが描かれたシャッターが目印の生野区巽西にある“きっさ茶異夢(チャイム)”。とても元気でチャーミングなママさんの作るミックスサンドが人気で、モーニングからランチまで営業しています。

ママさんの夢は、音楽ライブやイベントができるステージのある喫茶店をつくること。遠くへ行かなくても音楽や文化に触れられる地域交流の場にすること。それに、楽団を作ってみんなで楽しむということ!

もともと音楽が好きで、弦楽器を何種類かやっていたそうで、お店の壁にはギターがズラリと飾られています。音響や照明などの設備もしっかり整っており、地元の人に協力してもらいながらコツコツと夢を実現してきたそうです。趣味を仕事にまで繋げてしまうママの行動力と、その夢を応援する地域の方の協力がすごいと思いました。ママの人柄なんでしょうね。

わたしには、ギターの種類やメーカーなど詳しいことは分からないですが、カッコイイことだけは分かりました!他にもピアノやボンゴといわれる打楽器、カホンなど。はじめてみる楽器もあり、中学生以来、ソプラノ・アルトリコーダーぐらいしか楽器に触れることもなく過ごしてきたので、もう高価なものという認識しかなく、触れるのが怖かったです。

それでも、楽器に触れてみてと勧めてもらい、渡されたのが小さな弦楽器の“ウクレレ”。ギターにくらべたら、ハードルも低く弾きやすいと教えてくれました。

持ってみると、なんだか弾けそうな気持に!とはいえもちろんすぐに弾くことはできず、ただただ弦を弾いて音を鳴らしただけの初日でした。トホホ。

ウクレレってどんな楽器?

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はじめてウクレレに触れ、ポロンポロン♪とあたたかく優しい音色になんだか癒されると感じたのは今でも覚えています。ふだん聞かない音に心がドキドキしました。

後日、演奏を聞かせてもらい、なつかしい童謡から国民的アニメの“サザエさん”、CMでおなじみの“海の声”や映画の主題歌になった“浅草キッド”など幅広く教えてもらいました。自分の好きな曲を練習したら早く覚えられるよと聞き、どんなジャンルでもいいんだ!とワクワクし、わたしだったら、、、と妄想の方が先走ってしまいました。

楽器を弾く憧れとウクレレの音色にますます興味が湧いたわたし。はじめる前にそもそもウクレレってどういう楽器なんだろう?価格は?必要なものは?楽譜や音符なんて読めないし!と不安になって聞いたことを調べてみました!

▷ウクレレってそもそもどんな意味?
ウクレレは主にハワイアンミュージックに使われる弦楽器。ウクレレを弾くときに素早く動く右手が「ピョンピョンと跳ねる蚤(ノミ)」に見えたことから、ハワイ語で「ウク “uku”=蚤(ノミ)」+「レレ “lele”=飛び跳ねる」→「ウクレレ “ukulele”=飛び跳ねる蚤」と呼ばれた所説があります。
え、ノミ!?なんとも可愛くない由来!楽器自体は可愛いフォルムをしているのに、、、調べてみると面白いこともあるんですね。

▷ウクレレにも種類がある?
ウクレレには、3種類あります。最も一般的なものは“ソプラノウクレレ”、少し大きなものを“コンサートウクレレ”、さらに大きなものを“テナーウクレレ”と言います。サイズが違えば音色や音の大きさも違うようです。
わたしが触らせてもらったのは、小さくて可愛いソプラノウクレレでした。音もさほど大きくなく、家でも窓を閉めていれば、弾いても問題なさそう。他にもウクレレベースなどもあるそうですよ!

▷ウクレレの弦は何本?
ウクレレの弦は4本で、下から1弦=A(ラ)、2弦=E(ミ)、3弦=C(ド)、4弦=G(ソ)と数えます。ナイロン弦を使用しているので押さえるのにあまり力がいらないため、女性でも気軽に始められます。
ギターも触らせてもらったんですが、弦が6本ということは押さえる場所が多い=覚える数が多い。という自己判断で、わたしはウクレレにしました(笑)。

▷楽譜が読めないけど大丈夫?
ウクレレやギターでは、音は学校で習った「ドレミファソラシ」ではなく「ABCDEFG」で呼ぶのですが、そのアルファベットがドレミ~になります。
あまり難しくなくて安心しました(笑)。 コードはたくさんあるのですが、まずは8つくらいのコードを覚えると、いろんな曲に挑戦できます。4つくらいで弾ける曲もあるので、気軽にはじめられます。

▷ウクレレの価格は?
大体、1万円~ピンきり!メーカー、形、色、音色、弾き心地にこだわると価格が上がっていきます。初心者ではじめるなら、1万円ぐらいのウクレレがちょうどいいみたい。1万円以下のウクレレは、チューニング(音程調整)ができなかったりするので、おもちゃだと思ったほうがいいようです。

▷他に必要なものは?
音程を合わすために使うチューナーぐらいです。あとは、弾きたい曲のコード表。コード表は、本屋さんで購入したり、ネットやYouTubeで好きな曲を調べてみるといろいろ出てきます。最近は、YouTubeでも分かりやすく解説してくれ、弾き方を学べるチャンネルもあるので、見ながら聞きながら!独学で学ぶことができます。

音楽でつながる地域のきずな

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そんなきっかけから、ついにウクレレをはじめたわたし。自分の好きな曲を練習すると上達するというアドバイスは、ほんとうにそうだと思いました。好きな曲だとできるまで弾きたくなるし、曲のメロディーをすでに覚えているから、リズムをつかみやすいんです。最初はゆっくりで、徐々に通常の速さにしていく、それを繰り返しているうちにあっという間に4時間経っていました(笑)。 弾けない過程も楽しいと思えるので、自分でも驚きでした。。
ウクレレの音色を聞いていると、冬でも温かい気持ちになります。おうちでできて、心も癒される趣味。楽器に縁のなかったわたしをウクレレに出会わせてくれた茶異夢のママにとても感謝しています。

実は、わたしの母も茶異夢をきっかけに5年前にギターと出会っています。ママの夢である楽団を作って楽しく遊ぶこと。そう、もう実現しているのです。その名もチャイムアコースティッククラブ(=チャイムA.C.)!すでに正式メンバーは16人いらっしゃいます。

週に一度だけ、喫茶の営業を終えた茶異夢では、夜になると仕事終わりのメンバーさんや地域の方が、自分の楽器を持ってちらほらと集まります。おこもり生活の中、練習してきた成果をみんなの前で演奏し合うのです。もちろん、コロナ対策のビニールカーテンやアルコール消毒なども常備されているので安心です。

学生時代に音楽バンドをやっていた人や、クラッシック音楽をされていた人、それに私と同じでまったく楽器を触ったことがなかったけど大人になってからはじめた人たち。ちょうど定年になるので、ギターをはじめてみようかなと考えている方、音楽が本業の方などさまざま。

もともと人見知りで人前に出ることが苦手なわたしなんですが、急にステージへ呼ばれモジモジしてしまった時、「はじめたばかりやけどやってみよう!間違えてもいいし楽しく弾こう」と温かい目で見てくれる人たちで、「弾けなかったら、僕が弾くから歌ってみて」など、フォローしながら、輪に入れてくれました。

音楽を通して、人と人とのコミュニケーションが生まれるそんな場所。ひとり家にいてもこんな経験はできないなと思いました。

それに、もっと上達するには人前で弾くことだと教えてもらいました。感想を聞きアドバイスをもらうというのもありますが、聞いてくれる人を引き込む演出や空気感。場数を踏まないと分からないこともたくさんあるといいます。皆さん本業があるのに趣味のレベルが高い!すごいなと感心してしまいました。

そんなチャイムA.C.ですが、コロナ禍の前までは、地域のボランティア活動でお祭りや学校、福祉施設などで演奏されていたそうです。音楽でみんなに楽しんでもらい、元気になってほしい。そんな思いで、活動してきたメンバーさん。その一人にわたしの母も入っています。わたしと同じで、今まで音楽や楽器に縁のなかった人ですが、チャイムA.C.をきっかけにギターに挑戦しはじめ、今となってはどこに出しても恥ずかしくない!とまでは言えないですが、、、、弾いている姿は、とても楽しそうでわたしも嬉しいです。

おわりに

さいごまで読んでいただきありがとうございます。
わたしと音楽との出会い、いかがだったでしょうか?コロナ禍のこのタイミングで、音楽や楽器に出会ったのも何かの縁だと思っています。今回の事をきっかけに、地域の活動などにも興味がわくようになりました。皆さんの地域にもこんな素敵な出会いがあるかもしれません。ぜひ、ご自身の地元でも探してみてください。

(協力:きっさ茶異夢 @喫茶チャイム)


Text by チャーミー(グラフィックデザイナー)

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