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”知識=スキル”じゃないんだよねってこと

感覚を変える=視点を変える


3ヶ所で仕事してると、それぞれ特徴があって面白い。
組織があるところ、組織があるようでないところ、そもそもフリーランス的な疎結合。
どれが良いとか悪いでなく、それぞれの違いが見えるから、あ、ここはあっちのやり方を少し取り入れてもいいかなー、ここはこっちの方がいいなぁとか、少しずつ改善をしようかなって思う。
気が付いたら、いつも同じこと言ってるな・・これって本質なのかもって自分で気がついたり。
そういう意味で、スラッシュワークするのは楽しい。

会社とかそうでないとか関係なく、人と繋がるということがどういうことか意識できると、私のできることがみえてくると最近は感じてます。

リサーチというスキル?

仕事で新規事業に関するビジネスコーチング的なものも担当しています。
先日、”これまでリサーチ経験がない方から、リサーチって何をしたらいいのですか?”という相談を受けました。

”リサーチ=調べる”なんですが、そもそもなんのために調べるんでしたっけ?

例えば、そろそろ海外旅行行きたいな・・って思った時に、旅行サイトを調べる。たくさんの情報から私に合ったものを選ぶ。
目的「海外旅行に行く(きたい)」
条件「予算・時期・今の気分w」
があるから、調べることができる。

でも、なぜか「仕事」になった瞬間に、この「目的」が見えなくなる。

新規事業の調査か、世の中の動向をウォッチするためのものなのかで、やり方は変わるけど、本質的に仕事でやるんなら"仕事の方向性が見えるもの"だと思っています。

"今、何を知りたいか=知らなくちゃいけないか"は突き詰めれば、"なんで知らなきゃいけないか"なんですよね。
つまり"WHY=なんで調べなきゃいけないの?"なんですよね。

"あなたの新サービスを誰になんで提供したいか?が分かれば、そのニーズも現時点での売上規模の可能性も見えてくる。だから、これ"誰のなんの悩み解決できるんだっけ?を先に決めてみてはどうですか?決めたら、後はその情報がどこにあるんだっけ?を探せばいいし、分からなかったらまた聞いてください"
これが私の答え。基本、全員に同じことを言ってる。もはや、Botではないか?といううわさもある。

形骸的に"ここにデータ載ってます"って言うのは、親切なふりに過ぎないのだと、数十年前の新入社員一年目の時に言われ、いまでも意識している。

万能スキルってなんだろう

そもそも”スキル”て、なんだろう。
最近、スキルって「技能や能力」と定義されているようですが、とかく「知識(knowledge)」と誤解されてしまうことがあるように感じます。
実際、スキルアップというけど、ほとんどがe-learningなどの教育を受講するコンテンツを提供していることが多く、”能力=実行(ability)”する力ではなかったりします。

実行力って、ものさしがあるようでない。
採用する時に、つい知識で知っているという人を雇って、実行が伴っていないことがあって、どうしよう・・って悩んだりします。

目的:新しく行う業務に合った人財を雇いたい
方法:必要なスキルとその測り方を定義する

これがあって、はじめて、新しい業務はどんな仕事なのかを分解し、どうやって調べるか、”Google先生にどうやって聞くべきなのか”ができる。Google先生で足りなければ、国会図書館やリサーチ会社を利用する方法も使える。

手順:
①新しい業務は何か。どんなことをGOALとしているのか。
②GOALに必要な知識はなにか。そのレベルはどれくらいまで必要なのか。

経験がある、ないだけではなく、どんな時にどんな反応(対応)ができるか?が本来なら求められる。形が変わるとできないけど、形がそのままならできる。

この記事がとても分かりやすいなと思っていて
”「3+5=8」は覚えればできる。「〇+〇=8」は、〇の組み合わせを知っていればできる。「〇+〇=〇」だと、迷走し出す”
最近、感じているのは「3+5=8」ができたら、もう十分なスキルがあると誤解しがちだということ。
”知識の延長”なので、「〇+〇=8」を出すと指示待ち状況だったり、「〇+〇=〇」をお願いしたら、もはや頓珍漢な方向に進んでいたりする。

やはり、万能スキルの定義って難しい。
でも、考え続けることも大事なので、もうちょっと悩んでおきたいと思っています。



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