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ネタバレいっぱい海神再読第四十五回 番外★かつてCD付録に収録され幻となってたのが「十ニ国記30周年記念ガイドブック」に収録された短編「漂舶」ネタバレ再読★「漂舶」読んでない方は絶対読まないでください。
祝!「漂舶」収録のガイドブック2022年8月25日発売! ガイドブックに入るからには加筆修正があるかもしれないぞ!と、盛り上がったものでしたが、大きな変更はなかったような。しかし幻となってたのが本屋の店頭に並んだのは実にめでたい!(まだの方はぜひ!) というわけで、短編「漂舶」のネタバレ再読します。「漂舶」は海神の公式続編ですからね。 「漂舶」の他にも、文庫に入っている十二国記はすべてネタバレ対象としてますので、読破中の方はご注意ください(今現在文庫に入ってないのにはふれませ
ネタバレいっぱい海神再読第四十四回 終章 尚隆は何故、斡由の乱の後で元号を白雉に変えたのか。その次の元号を大元としたのか。
あらすじ:斡由の乱から十年後。王宮から抜け出す六太・尚隆に余裕な官吏たち。見降ろす下界には一面の緑野が広がっている。 ●八章と終章の間 …というか、八章終わりのすぐ後で、尚隆・六太はそれまで知らなかった唯一のことを知っただろうと思う。そう、斡由と更夜が囚人を始末していたことを。 七章6・八章2後半でも書きましたが、きっかけはおそらく六太を逃した女官。六太が恩人である女官を探したら(探さないのは不自然だからきっと探した)、斡由が連れていけと命じて更夜が連れて行ってから行方が
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ネタバレいっぱい海神再読第三十四回 七章4. 斡由が元魁を幽閉したのはいつか。その頃斡由はどんな状況におかれていたか。その状況から推察される犯行の動機は何か。
あらすじ:六太は地底で元州侯元魁の話を聞く。斡由はかつて父である元魁を幽閉し、影武者を使って命令を偽装していた。元魁は言う、斡由は元州が欲しかっただけだと。かつて下僕に弓の失敗を押し付けたように、自分の過ちを他者になすりつけるような屑だと。六太は気づく、あの老人が影武者だったのだと。影武者をやめたいと斡由に歯向かったので幽閉されたのだろうと。 ●斡由は屑か 私は斡由を屑だとは思っていません。なぜか。五十年近く荒廃と戦ったから。「荒廃とよく戦っ」て民を守った人間の屑、は言葉