#006 東急・世田谷線とヴィクトル・ユゴー
時々、『あんな時代もあったよね』と思い出すことがある。
それはたいてい、もう二度と戻りたくはない時代だったりする。
いや、考えてみればわたしの人生に戻りたい時代なんてない。
今が幸福絶頂ではないし、何なら現状ひどい傷も負ってるんだけど、
それでも。
過去と比べたら今のほうがいい、昔はあんな人こんな人たちに翻弄されてたけど、今はそれほど振り回されてない。
『これでいいのだ』…ビクトル・ユゴーの『レ・ミゼラブル(ああ無常)』のジャン・バルジャンも人生の終わりにそこに行き着いて