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縁とは…

先月、12年ぶりにとある人から連絡が来た。
GW半ば、
家に1人なのをこれ幸いと
泣いては寝て泣いては寝てを繰り返し
メンタルがズタボロだった時のことである。

相手はふた回り以上歳の離れた男性。
昔、婚活してた時に知り合った人だ。

当時から浮わついたところもなく
歳の離れた小娘(私)に終始敬語を使うような
誠実、硬派、という言葉がぴったりな方だったが
ショートメールに届いた文章は
公的文書のようにご丁寧な内容で
すぐに誰だかわかった。

要約すると

元気にされてますか?
幸せに過ごされていらっしゃれば良いのですが…

的な
私を気遣う内容。

無視するのも忍びない雰囲気だった。


価値観や考え方が似ていて
会話していてストレスを感じない方だった。
普段相手を不快にさせない程度のコミュニケーションを心がけているものの
実は人見知りや好き嫌いが激しいので
合わない人との会話はものすごく疲れて消耗してしまう私。

お互いに
婚活をしていながら恋愛には慎重&消極的であり
結婚相手を探しているのか
信頼できる話し相手を探しているのか
よくわからない者同士でもあった。

知り合ったきっかけこそ婚活であったが
先に進みそうな雰囲気になったことは
一度もなく

よき話し相手、理解者
とでも言おうか。。

一方で

20代前半で全幅の信頼を寄せていた男性に裏切られて長らくメンタルをやられた経験から

私は自分の「人を見抜く力」を信じられなくなっており
男性に対し「いい人」「信用できそう」などと思ってしまうことに
警戒感をもっていた。

本質を何も見抜けずに痛い目にあったんだから
相手の本音なんて、わかったもんじゃないんだから

と。

それである日突然

話し相手を探してるわけではないので
この辺で終わりに…

と私から連絡を絶った。


あの頃は
やっと元カレ(って呼ぶのも抵抗あるような相手だけど)と連絡を絶って

暴走機関車みたいな自暴自棄なテンションで
婚活をし始めた時期で

二度と騙されない
利用されない
無駄に時間を使わない

と誓っていたので

あー
こんな風にやりとりして少しずつ人を信用したところでね…
不毛!馬鹿らしい!時間の無駄!
はい、終わり終わり!

と急に
大切に積み上げたものを一気に崩したがる悪い癖が出た。
(この自身の性質を「デストロイヤー」と呼んでいる)

相手としては

急にすぱーんと切られた

印象だったかもしれない。
(というか、そんなニュアンスのことをその後言われた 苦笑)


返事を返すか数日迷い
こちらも改まったよそよそしい内容で
返信をした。

勿論

元気じゃないです

などと本音は滲ませることもなく。。
淡々と
公的文書のように堅い文面を返した。

それから探り探り何度かやりとりをして
以前のように打ち解けて話すようになった。

そしてなぜか今は
その方に婚活の再開を勧め
その応援?をしているという。

…なんか
奇妙な関係になっている。。。



辛い
助けて
というのを前面に出すことがないものの

もう限界だ

と思ったことは人生で何度かある。

そう内心思い始めていると

その気持ちをこちらの世界に繋ぎ止めてくれるような
そんな出会いや連絡が
必ずあったように思う。

私は自分一人で生きてきたわけではない。
裏切りたくない人、悲しませたくない人も
何人かはいる。

あなた達のために
私は頑張って生きてるんですよ

なんて恩着せがましいことを
言うつもりはない。

自身にどんなに絶望しても

気にかけたり手を差し伸べてくれたりした人を
裏切りたくない気持ち
大切に想う気持ち

そんな感情が
私の中にあって
良かった。


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