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きっかけ食堂を通じてみえる東北の姿

本企画は、東日本大震災の3月11日をきっかけに立ち上がり、その後、団体として活動するきっかけ食堂が、11日という日を振り返る中で、普段は焦点の当たる事の少ないきっかけ食堂の運営メンバーに、note投稿を通して知って頂く企画です。

こんにちは。きっかけ食堂@京都の小南です。
現在、社会人メンバーとして加入し2年が経ちました。

東北に関わる様になった理由については前回noteで書かせて頂きましたが、https://note.com/kikkake_syokudo/n/n9d0fdcfc4ea6

なぜきっかけ食堂に入ったのか、そこから見えるもの感じることについてお話させて頂きます。

(きっかけ食堂京都メンバーのみんな)

きっかけ食堂との出会い

東北に関わるきっかけは大学の頃の授業やボランティアの経験からです。

その後、就職を機に東北に行く機会も減りましたが、転職のタイミングでメンバー募集をしているのを見つけ、加わることになりました。

 〇なぜ入ろうと思ったのか

メンバーに知り合いがおり、団体についてはなんとなく知っていました。ですが、当時学生だった頃の知り合いで、卒業後も東北や復興支援の活動をしている人ってほとんどいなかったんです。

こういう活動って、ほどんどがボランティアでお金をもらえない。気持ちや思い入れが原動力だし、長期的に活動を継続することが難しいのです。

そんな中でも、きっかけ食堂は法人化やNPOとしても確変、どんどん進化していくんですよね。それはなぜなのか。ということを単純に知りたかったからです。

〇きっかけ食堂の中のひとたち

運営側として参加することになって、まず最初に驚いたのは、MTGの様子。

きっかけ食堂のMTGはその場でネットや情報を調べながら、アイデアを膨らまし、意見を出し合い、その場でどんどん決まっていく。

時にはMTG中に候補に出たゲストにメッセージを送ると、その場でOKを頂き、急遽ゲストとオンライン会議が始まるなんてこともありました。笑 

また、取り上げたい生産者さんにつながりがないときは、他の拠点のメンバーの力を借りてイベントが実現するなど、対応力にはいつも驚きます。数時間の話合いでゼロだったものを80%くらいまで完成させていく。
「できないかも」をどう「できる」に変える発想は刺激的でおもしろいと思いました。

(きっかけ食堂@京都の雰囲気)

きっかけ食堂を通じて広がる世界

私自身、きっかけ食堂に入るまでは福島県、宮城県は仙台にしか行ったことがありませんでしたが、メンバーのおかげで気仙沼や陸前高田、釜石を初め、東北3県全体に沢山のつながりを持つことができました。
福島しか知らなかった私の世界が広がったきっかけです。

〇他の地域を知ること

「気仙沼良いよなぁ。」福島県出身のひとが言った一言があります。
「南相馬出身の私からしたら、気仙沼っていい」と思うらしいです。

福島には津波だけでない、原発の問題、そもそも震災前から進む高齢化、過疎、若者は都心へ流れていく。いわば日本の問題の集積地のような場所だとその人は言っていました。

 ですが、どちらの地域も知っているから、少し複雑な気持ちでした。どの地域の人、お世話になった方々の存在は尊く、特別なものに変わりありません。

それぞれの場所や人の立場が違うと、見方が変わってくる。外からみた東北と東北の中からみた東北はまた違った景色に見えるのだなと感じました。

 けど、その地域やそこに住む人たちも壮絶な苦労を乗り越えて、今を生きている。そんな人たちを純粋に応援したいと思っています。

(南相馬のごろくファームさんとのショット)

きっかけ食堂を続ける理由

きっかけ食堂のメンバーには、東北出身の人からほやを広めたいと奮闘する学生・・・
東北に一度も行ったことはないけど防災士として活動をする人など

そして、どの人にも共通しているのが、東北を愛する気持ちが強いことです。

きっかけ食堂を知れば知るほどつながりが増えていきます。そして私自身も今年の4月から南相馬に行く決意をしました。

コロナ禍ということもあり、旅行や外出も制限される中、1度きりの人生失敗したって良い。後悔しない様生きていきたいと思う様になりました。きっかけ食堂に入らなかったら、この決断もなかったのかなと思います。

そんな東北を愛する人たちと一緒に、これからも色んな景色をみたいと思っています。







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