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月9ドラマのように、、、#4オカド染色工業

今回、オカド染色工業さんを取材した目的は僕たちと同じ若い人たちに向けて生産者の今を伝えるという事です。

以前からnoteや、Twitterでお話ししていた「八王子ファッション協議会 」からのご縁で今回取材をさせていただくことができました!
オカド染色工業さんの代表:山口琢磨さんは、「八王子ファッション協議会」の会長を務めています。さらに、専門学校の講師もやられているそうです!

インタビューを受けてくださったのは、オカド染色工業三代目山口琢磨(やまぐちたくま)さんです。
オカド染色工業さんは、創業約80年の昔から八王子の染色を支えている会社さんです。



オカド染色工業について

Q.オカドさんではなにをやっていますか?

A.メインはミシン糸(縫製糸)の染色。先染めといって布になる前の糸を染める。

・浸染 (しんぜん)1.先染め(糸)2.後染め(生地、布) ・捺染(なっせん)1.シルクスクリーン(シャツ)

Q.今までに数多くの色を作ってこられてると思うのですが、過去に出した色とかはどのように管理しているのですか?

A.全てサンプルを取っていて、今までにとってきた色のサンプルは数え切れないほどあります。
大体サンプルを取り始めたのは、父の代からで祖父の代までは全て感覚でやっていたみたいです。

Q.今までで1番大変だったお仕事は?

A.納期を守るのは常に大変です(笑)それと、有名ブランドのファッションショーに出す服で布団の中わたを染めてほしいという仕事があって、その時は何度もやり直しました。うちにある染色機だと溶けちゃったり色々大変でしたね。

Q.山口さんはお子さんの時から継ぐ意思はありましたか?また継ごうとおもったきっかけは?

A.生まれた時からそういう環境だったので…(笑)ただ小学校高学年からドラムをやっていたからそっちに行きたい気持ちはあった。しかし父の背中を見てというか…。最初は音楽や芸術に興味があったが、自分がどうしてこの家に生まれたのかなー、なんて考えた時にやっぱり残さないとな。と思った。

Q.より頑張っていこうと思ったきっかけなどはありますか?

A.昔は織物組合の中に浸染の部門があった。1番多い時で98社も!しかし今は中国や東南アジアなど安い所に仕事がもっていかれてしまってみんな辞めてしまったというとこかなあ。何とか残したい。半分意地。

〜きっかけレポ〜
工場を色々な人に知ってもらうためにyoutubeに実際に工場の様子を投稿している!!要チェック!!!!

Q.工場=若手不足という認識があるのですが、実際のところはどうなんですか?

A.やっぱあります。アパレル関係は季節によって仕事の忙しさ、量の波が大きい。展示会シーズンはサンプルが小さく、仕事が埋まらない。そのため人手がいらなくなってしまう。しかしそれが終わると一斉に量産しなくてはならなくなってパンクしてしまう。
また、1年を通して賃金が払えないというのもあります。今、染料がものすごく高くなっていて…さらには手に入りづらくなってさえきている。
難しい問題。

Q.逆に、若い人に求めることなどはありますか?

A.物を作りたい、ブランドを作りたい人は結構います。目にも入りやすいし楽しいことではあるから。しかし、それを支える現場・職人さんが減ってきている。そっちが増えてくれればいいんだけど…。


Series Question🌟

Q.19歳の時なにしてましたか?

A.もーバンド三昧(笑)
ずっとバンドばっかりやってました。

〜きっかけレポ 〜
高校生コンテストで優勝するほどの実力の持ち主!!X JAPANの紅を一般公開する前に聞けたりしたとか…すごい!!

Q.八王子は好きですか??

A.好きです!
おそらく八王子に住んでる人は土着民。すごく愛着が強いと思う。

Q.おすすめの八王子グルメは?

A.ラーメンなら大好きだからたくさんあるよ。
子安の「みんみん」、あとは「びんびん」。つけ麺だったら「あいか」。味噌ラーメンだったら「いっぱし」がおすすめ!

Q.山口さんが考える八王子の魅力とは?

A.東京で1番近い田舎。あとは交通の便がいいところかな。

Q.最後に、若い人にアドバイスをお願いします!

A.いろんな体験をすること。色々な人にあって話し聞くのが1番。自分も父の代がこの工場やっているときは全然外に出なかった。でもやっぱり外に出ていろんな人と歩くと、自分も困った時にいろんな見方ができるようになるし、助けてもらえる。例えば機械が壊れちゃったーってとき。全然違う視点から、「こういうことがあったよ」「こういうケースだよ」と、教えてくれる。みんなそれぞれ知識もあるし、失敗もしている人もいる。失敗は後々良い研究材料になる。失敗は絶対恐れないこと。

「失敗しないと発展はない。失敗が1番学ぶことが多い。」


〜きっかけまとめ〜

今回も最後まで読んでいただき誠にありがとうございます。
このような取材を記事にし始め4作目となりました、だんだんと要領も掴んでいき、毎回ベストな記事を更新している…はず(笑)これからも楽しみにしていてください!
さて今回も熱いお話をたくさん聞いてきました。
ブランドを立ち上げたい!という人たちは沢山いるしもちろん大事な事で、その人たちは大切です。しかしその一方で職人さんが減ってきているそれが不安と語ってたのがすごく響きました。
僕らが今このような発信をしている背景には、普段何の気なしに着ている僕らの服にはそれを作っている人達が沢山いてその人たち一人一人に様々な「想い」を持って作ってくれている。そのことを沢山の人に伝える事はもちろんのことで、もう一つ、生産者の人たちに1人でも多くの若い人が興味を持ってくれることを真摯に考えて、それを願って記事を書いています。なので、今回山口さんのお話を聞いて僕らが今やってる事は間違ってない、だからこそもっとクオリティーをあげて様々な人に届けて行かなければならない。と、責任感が増しました。
毎度毎度行く工場で、新たなる「発見」と「感動」を僕らは貰っています。いつかみなさんに恩返しできるように、そして多くの人に僕らが感じてきた発見や感動をお届けできるように、これから僕らも進んでいきたいです。

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