【ぼっち旅行記】熊野三山(後編)@熊野大社本宮&熊野速玉大社
南紀勝浦へのぼっち旅。
眺望なし訳ありプランで、テーマパークのような昭和ライク巨大ホテルに宿泊しました。
▼前回の記事はこちらをご覧ください▼
▷朝の勝浦港
亀さん号とさよならをして、再び勝浦の街に戻ってきました。
にぎわい市場の中をぶらぶら見て、申し訳ないですが特に何も買わずに市場を出る。
にぎわい市場の近くに足湯がありました。
時間があれば入ってボケーっとしたいところですが、バスの時間があるので今回はパス。
▷バスで熊野本宮大社へ
紀伊勝浦駅から熊野本宮大社までは、バスで1時間40分ほど。
この地域の地理がまったくわかっていなかったので、意外と時間かかるなぁなどと、考えながらバスに揺られて本宮大社へ向かいます。
熊野川沿いを山の方面へ進んでいくバス。
ふるさとの飛騨川や、学生時代によく自転車で走った静岡県の大井川の風景によく似てるなぁと、どこか懐かしい川沿いの風景。
途中湯の峰温泉を経由して、熊野本宮大社前の開けた門前町に到着しました。
行政単位でいうと、ここは和歌山県田辺市らしい。田辺市でかくない?
バスは世界遺産センターという立派な箱物…建物の前に停車しました。
最近は、どこでもビジターセンターみたいな施設がありますよね。
▷熊野本宮大社
熊野本宮大社へ参拝します。
熊野本宮大社は、熊野三山(熊野本宮大社、熊野那智大社、熊野速玉大社)の中心を成す神社で、全国3000社ある熊野神社の総本宮。
熊野三山といえば、尾上松也…後鳥羽上皇ら京の皇族や貴族がこぞって参詣していましたが、承久の乱以降は、皇族貴族による参詣から、地方武士による参詣、室町時代以降は熊野先達・熊野御師の活動により一般民衆への熊野信仰が全国的に広がったとのことです。(wiki)
そういえば地元にも、郷社として多いのは神明神社・八幡神社ですが、熊野神社もあります。
▷大斎原
旧社地大斎原
かつての熊野本宮大社があった場所です。
明治22年の大水害で社殿が流され、本宮は今の場所に遷されたそうです。
清い空気に包まれる感覚を求めて、大斎原へ向かいます。
広大な敷地にかつては、様々な社殿や楼門、神楽殿などがあったそうですが、今や石碑や礎石跡が残るのみ。
自然災害の無慈悲さを感じますが、2つの河川の合流地点の中洲にずっと所在していたことも驚きです。
地元の家族連れと思われる人たちがバトミントンしてました。いいのか?
かつては湯立が、ここで行われていたようで、「熊野」を「ゆや」と読む際に「湯谷・湯屋」の字を当てるのには、この湯立が関係している理由があるそうです。
熊野で「ゆや」って一発じゃ読めないですけどね…
そういえば静岡県磐田市に「熊野の長フジ」という藤棚が見事な素敵スポットがあるのですが、この熊野は「熊野御前」の「ゆや」。
世阿弥の能の曲目に「熊野」というものがありますが、その主人公が平宗盛の妾である熊野御前です。
熊野の長フジについては、気が向いたら記事にしようかな。
話がだいぶ横道にそれました。
▷ぼっちザお昼ごはん
お昼時になったので、ぼっちでも気軽に入れるお店を探します。
が、どこのお店も家族客、団体のご老人で席が埋まっている……
お腹を空かせながらトボトボ歩いていると、個人商店?の前に、ぼっちの救いの神「キッチンカー」が降臨なされていました。
カレーをテイクアウトして、河川敷で日向ぼっこしながら食べることにしました。
もう少しいろいろお店を探す手もありましたが、
こういうのでいいんだよ、こういうので。
こういうのが許されるのも、ぼっち旅だから。
明らかな冷凍のコロッケが乗ったカレーを完食したので、バスに乗って次の目的地を目指します。
▷熊野速玉大社
熊野川沿いを海の方向へ帰り、新宮駅まで来ました。
歩いて熊野三山ラスト、熊野速玉大社へ向かいます。
速玉大社は、新宮市街のはずれにありました。
よかった、山の上じゃない……
雰囲気的に伊勢神宮の外宮を思い出します。
境内で地元のおばあちゃんが、みかんを売っていたので買ってみました。
これが意外と荷物になろうとは…
参拝後、社務所で御朱印をいただいたのですが、少し離れたところの神倉神社の御朱印もいただけるということで、そちらもいただきました。
御朱印をもらう際は、参拝していない寺社の御朱印はいただかないことを個人的な心構えにしていますので、御朱印をいただいた以上は「神倉神社」…行かざるを得まい。
▷神倉神社
手に持ったみかん入りのビニール袋が、ものすごく邪魔!!
みかんを持ったぼっち旅行客、地元の人であろうおじいさんに抜かされながら、なんとか登り切りました。
自転車用のビンディングシューズで登ってきた猛者もいました。
命知らずかよ。
もはや階段登りではなく崖登りにちかい。
熊野速玉大社が平地にあるのがおかしいって思ったら、もともと熊野の神様が祀られていたのはこちらの神社らしい。
あーそういうことね。
脚をプルプルさせながら、カニさん歩きで下山。
▷新宮駅へ
脚が限界でしたが、帰りの電車までまだ時間があるので、新宮の市街をぶらぶら歩きながら新宮駅へ向かいます。
紀伊半島の中では1番の都会なのだろうか。
イオンや巨大なオークワ、国道沿いにはチェーンの飲食店やゲオなどがあります。
どことなく山陰や四国の沿岸部の中規模の都市(米子や宇和島)感がありつつ、独特な雰囲気の街だなと思いました。
新宮駅に到着しましたが、発車時刻まで1時間くらいあることが判明。
散策の体力はもう残っていなかったので、駅前のローソンのイートインコーナーでコーヒーを飲みながら時間を潰すことに。
地元の女子高校生集団の横で、時間が過ぎるのを待つぼっち旅行客。
この新宮の街が彼女らの日常なんだと思うと、みかんの入ったビニール袋をもったぼっち旅行客が、彼女らの日常の視界にお邪魔させてもらってるのは、少し申し訳ないと思ったり。
旅の終わりは感傷的になってしまうものですね。
ぼっち旅行者は、そそくさと帰りの南紀に乗り名古屋へ帰りました。
電車の中で妻とLINE。
新幹線で広島から帰る妻と、名古屋駅に到着する時間が近かったので、名古屋駅で落ち合って一緒に帰ることに。
久々に…(といっても1週間ぶりくらいに)会う妻の顔を見て、自分の日常に戻ってきたのだと少し安心するのでした。
おしまい。
▷前回記事に多くのスキを頂きました!
noteを初めて間もないのですが、前回投稿した「【ぼっち旅行記】下呂温泉」について、note公式さんの「国内旅行 記事まとめ」マガジンと「#旅のフォトアルバム 記事まとめ」マガジンにピックアップしていただくことができました。
読んでスキをしていただけた皆さま、ありがとうございました。
また「#旅のフォトアルバム」応募作品の中から、congratulationボードまでいただけました。
【ぼっち旅行記】は、そこまで弾数が多くないため、シリーズ化する予定はないですが、学生時代の記憶を掘り起こした旅行記や、妻との旅行記なども随時投稿していきますので、今後ともよろしくお願いいたします。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?