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コーチング500時間への道のり

国際コーチング連盟(International Coaching Federation - ICF)によるコーチの認定レベル三つのうち、私にとって次のレベルに当たるのがプロフェッショナル・サーティファイド・コーチ(Professional Certified Coach - PCC)というレベル。

現在のレベルであるアソシエイト・サーティファイド・コーチ(Associate Certified Coach - ACC)は100時間のコーチング経験を有していることが条件の一つで、これは2021年9月に取得した。三年前の当時、次のレベルであるPCC試験を受けられる条件の一つであるコーチング経験500時間という数字を見た時に感じたのは、

  • そんな時間を積み上げる日がいったい来るのかなあ(いや、来るとしても相当先だろう、10年後とか?)

  • そんな時間が積み上がる時まで自分はコーチングを続けているだろうか(大学講師っていう新しい仕事に就いたばっかりだし)。

そういう、ぼんやりとした思いだった。今のところACCで満足だし、今の自分にはあんまり関係ないかも、という感じの。

実際、ACCレベルに達してからの最初の二年は大学講師としての仕事以外のことに時間、エネルギー、気持ちを向けることがなかなか出来なかった。本当に、全然、と言って良いほど出来なかった。「もしかしてこのままコーチングとか自分のビジネス、って言ってきたものは消滅していったりするのかも」というような思いさえ頭をよぎっていたかもしれない。それは一方で、大学講師という新しい役割に期待をもって、ワクワクしていたからでもあるのだけれど。

でもその後少しずつ、「そんなことは自分が思ってきたことではない!」という気持ちが蘇ってきた。大学講師の仕事からは二年目のところどころで「プチ・バーンアウト」と言えるような症状に見舞われた。昨年九月には夏前の週四日勤務から週三日勤務の契約に変えてもらい、それまでの自分には考えられなかったようなタイプのコーチングの仕事も入り、年末に近いある時、週10時間コーチングコーチングをするという自分にとってのマイルストーンにも到達した。

コーチとして継続してある程度の仕事が入る、あるという状態に少しずつ慣れてきた一方、ACCレベルであることで、コーチに選ばれるどころか考慮すらしてもらえていない、という場面も出てきていた。

私にいくら以前の仕事で数十年の経験があっても、年齢からしてそれなりの人生経験を経ているのでそれがコーチとしてサービスの深みに確実につながっている、と言っても、「コーチング経験年数」や「コーチング経験時間数」で足切りされてしまうというのが何とも虚しく、残念で、悔しかった。もっともっと、どんどん、コーチングを通して人をサポートしていきたいのに、という気持ちになっていた。

昨年11月頃だったか、以前あるメンターコーチングプログラムで一緒に学ぶ生徒として知り合ったあるコーチに連絡をとった。彼に私のコーチになって欲しかったからだ。メンターコーチングプログラムでの学びの一つに、自分たちのコーチングを録音してメンターに聞いてもらい指導を受けるということをした。その時に、彼のコーチングの録音を聞く機会があって感銘を受けていたのだ。

その彼からコーチングを受け、コーチングとはそうそう、こういうものだった!と改めて感じた。何しろコーチングを受けた直後の自分の舞い上がりというか、「よし、やるぞ!」という感じがすごかったのだ。一緒に学んだ後に、あっという間にACCからPCCになっていた彼曰く、PCCに到達するためにとにかく強い決心を持って臨んだ、というのだ。それを聞いていると、「よっしゃ、自分も!」という気になった。

年末年始に日本に帰ってからオランダに戻ってきた一月中旬に改めて数字を見ると、PCCレベルの500時間中、プロボノコーチング50時間はとっくに超えており、あとは有償コーチングの450時間中、残り170時間ちょっと、というところまで来ていた。

ただ、大学の仕事は忙しくて一時的に今学期だけ週四日に戻さざるを得なかったし、週10時間のコーチングの機会をくれたいくつかの大きめの仕事はすでに終わっていたし、数人の有償コーチングのクライアントはいてもどうやってこの先170時間を生み出していくか、途方に暮れた。夏までにPCCいけるかな?やっぱり無理か、そしたら年末までに?いや・・・そんなに待てない・・・。そんな考えを繰り返しながら、コーチに助けてもらい、どうやって170時間を得ていくか、その方法を明確にしていった。

「あっという間に、持て余すくらいのコーチング依頼が来るようになるよ。」とはそのコーチの弁。そんなことになったらうれしい悲鳴をあげるだろうけど、多分、そんなことには、ならない・・・。

ファースト・フォワード(早送り)をして・・・。

6月24日現在、あと、40時間というところまで来た。

振り返れば、もう半年過ぎたんだ、今年。

色々あった。この道のりのを辿る間に思ったことなどをこれから少しずつ書いてみたいと思う。



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