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どの学校にも1人はいた「あの先生」

2月21日(日)

両親が教育関係の仕事をしているので、たまに今どき小学生の話を耳にすることがある。

コロナのせいで、昔とは生活様式が全く違うようだが、不変的なものもある。どんな時世だろうと子どもは子ども。彼らは、余りある体力、カロリーを消費するため、休み時間は昔と変わらず騒々しくしているらしい。

そしてどの学校にも、たいてい1人はいた「あの先生」もいるようだ。

「みんなが静かになるまで4分かかりました」

はいこれ。喧騒に対する注意をあきらめた担任教師が、ひたすら教卓の前で沈黙。子どもたちが異変を察知してくれるのを待つという荒技。まさに静寂の待ち人。

「まーだ喋ってる人がいる」

問答無用の沈黙を児童に強制させる必殺行為。子どもらも下手うてば火傷するリスクを自覚しているので、従わざるを得ない。そんな時、周囲のクラスメイトが、いつの間にか自席についているのに、自分だけが出歩いているとわかった時の気まずさは格別だ。アレは会議中に自分の発言で、変な空気にさせてしまったあの感覚に似てなくもない。

「空気を読む」という能力はああいった経験から会得し始めている気がする。休み時間から授業時間に移るあの時間も「社会」を学ぶ機会だったのですね!先生!✨

昔の僕は先生に叱られたら、プルプルと震えて耐え忍ぶのが良き処方箋だった。先生にモノを没収されるものなら、愛しき娘を人質を取られたかのように悲し嘆いた。

しかし、時代は令和。先生自身も変化の岐路に立たせれてるのかもひれない。今どきの子どもらはコロナ禍でもたくましい。不要物を没収した先生が「今度持ってきたら捨てちゃうよ!」と脅したら、今どき女児はこう言い返したそうだ。
「嫌!売って!」

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