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小説から湧き出る養分

2月17日(水)

僕は頭良くないので、大学受験に失敗したことがある。めでたく桜舞う季節に浪人生1年生になったわけなのだ。

しかし、大事な出会いというのは脱線した先にあることもしばしば。

大学受験対策専門の予備校というのは実にカオスだ。

講師陣の多くは、何かしらのプロのオタク集団で、授業はカリキュラムに沿ってるようで微妙に横飛びする。しかし、その脱線した部分こそが濃厚で、1番甘い蜜が集中していた。

英語の先生で本をたくさん教えてくれた人がいたんですよ。

「小説は、明日を生きるための元気をくれるものなの。本の中に湧き出た養分を吸収して人間は成長するの。本の世界に比べたら現実世界の悩みなんて屁みたいなもんだ」

こうして多浪生を励ます先生だった。僕も先生に相談したかった時期がある。僕は自分の進路に迷っている。泣きそうだ。どうしたらいいのかわかりません。思いの丈を吐きたかった。そんなタイミングで先生が、授業でとある一冊の本を紹介してくれたのだ。

ジュールヴェルヌ作「地底旅行」

レイキャビクにある火山口から学者2人が冒険に出る話だ。脱出不可能と思われ弱音を吐く仲間に主人公は言います。「さあ、この最後の干し肉を食べて力を振り絞ろう。我々の心臓が動いている限り、絶望するなど許さんぞ」この言葉に勇気づけられて2人は脱出を果たします。

僕が予備校生活を経て、最終的に学んだことの1つはまさにコレだった。これは驚くべきメッセージで、なおかつ僕の人生において毎日何百回と証明されている。

これは1つに、人間はただ存在するだけで、幸福を獲得するために戦うべきであることを意味している。

僕の培ってきた知性、勤勉さ、受けてきた教育は自分に特別な地位と責任を与えてくれるはずであると。さらには生き方、抗議の仕方、組織にかける圧力は、他人の人生を変えるほどの影響力がある。これは僕の特権であり、責任でもあるのだ。

何が言いたいかといいますと…

僕はどんなにメンタルを血だらけに切り刻まれても、執筆はやめないということだ。不条理なストレスには決して屈しないということだ。

ちんちくりんな僕だけど…震えながらも戦おうって決意したんだ。そうやって今日まで生きています(´・ω・`)

あ、そうそう。ちなみに今日も来週締め切りのコンクール原稿2作品完成したよ〜〜✨
わーい、わーい🙌
偉いぞ〜僕꒰ ´͈ω`͈꒱🌸

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