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テキストから「液体エネルギー」…これは?

2月22日(月)

毎年、この日(2月22日)になると勝手に感慨深くなる。私立大学の入試日程が、あらかた終了するのだ。

1月中旬にセンター試験が終わり、2月中旬にかけて私大入試がスパートに入る(今年はわからないが…)。

「努力って責任がつきまとうんだなぁ」

っと、当時の僕はまじまじ実感した。今日はそんなお話をさせてください(´・ω・`)

僕は浪人生だった。2年浪人し現役時代に購入した単語帳は、手垢でボロボロ。何十回と解き直した日本史問題集は、大量のメモと蛍光ペンが僕に根拠ある自信を与えてくれていた。山川出版の高校教科書はほぼ全てのページに小さな付箋が貼られ、何じゃこりゃ状態。

受験前日に、こんなことをした。今まで使ってきたテキストなり資料集なり過去問なり単語帳なりノートなり…自分の血肉となってくれた「同志」たちを積み上げたのだ。これがなかなかの高さの山に。

そこでね、不思議なことがあったの。じーっと、その山を見つめているとぼんやりと光というか、エネルギーのような液体が湧き出てくるの。RPGゲームで、ラスボスを倒す前に手に入れる最強武器のように、僕の手足にしっくりと包んでくれるの。

「近代の大戦景気は何ページに書いてあった?」「3年前の英語の設問2で登場した構文構造は?」「この1年で話題になったトピック用語と説明は?できる?」小論文対策まで熟成させ、この2年間で実った果実を、今!収穫するとき!

結果

第一志望学部ではなく他学部に合格。とてもとても迷った。自分の選択が将来を大きく左右させると思うと、即決できない。もう1年…?無理。心が折れる。でもこの学部で自分のやりたい勉強ができるの?

散々迷った挙句、予備校の講師に相談した。先生はじっと僕の目をみてこう言った。

「君ね。その考え方は無責任だよ」

無責任?頭の中で「?」がニコ動状態になり脳内トランスに陥っていると、僕を見かねたのだろう、先生はこう続けた。

「君がどんな選択をしても間違いはないよ。逆を言えば、仮に第一志望に合格しても、それが正解とも限らない」

「どんな道に進もうと、自分の選択を正解にするの。長い将来の先を、たかが学部ごときのせいにする気?それはね、無責任って言うの」

ニコッと笑う先生を見て目が覚めた。僕は今までの努力を無駄にするところだった。あのぼんやり光ったエネルギーの液体は、これから僕の行く末を支えるための「糧」に過ぎないのだ。

今後、何かにつまずいても「あの時代に比べれば…楽勝!」と言える努力するための根拠を手に入れたに過ぎないのだ。

今でも、あの時代は、僕の背骨となって生きる勇気になってくれている。

「この道を正解に」
そう教えてくれた受験勉強は、まさに僕にとっての青春なのだ😊🌸

国立まで続く受験生の皆さま、
あと少し頑張ってくださいーー!✨

あ、ちなみに、この話をリアルの友だちに話したら「え、そのテキストから出てきた液体ってお前の体液じゃね?w」って言われたから2度と話さないと決めた( ・᷄ὢ・᷅ )

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