見出し画像

「編集とは」。vol.6...編集長の書き置き。

最後の読者取材から帰ってきました。この後、薄毛ケアに行ってから休日出勤で残りの原稿を書きに出社するため、今のうちにnoteをアップしておきます。

編集とは。続きです。これまで同様に、月刊誌のさらに情報誌の編集ってことで、具体的な内容になります。

第一特集の取材先の件数を絞り込んでリストにしたら、完成した企画書(レイアウト見本)を持って取材交渉が始まります。

ちなみに第二、第三特集の有料企画や一般広告、記事体広告の営業も同時進行で行います。

基本的に日中の時間帯しか回れないので、まあまあ忙しいですが、残業はほぼない期間です。

第一特集は基本的に無料取材だと、前も書きましたが、無料だからといって取材OKとスムーズに行かないことも、まあまああります。

お断りの理由は、忙しくてこれ以上来られても困る、常連客を大事にしたいからメディアには一切出ない方針、クーポンや読者プレゼントを付けるのが条件なら載せなくていい、弊誌や弊社が嫌いor以前載せて嫌な思いをしたから載せないなど。

反対にこちらから取材に行かない先は、過去に支払いが滞った、過去に弊誌or弊社とトラブった、反社会的な行いをした、公序良俗に反するなど。

取材候補のリストは、断られそうな先の分も考慮して予め多めにピックアップしておきます。断られたら、次の候補が繰り上げです。

取材依頼の話をしているうちに、最初に設定した切り口や条件に合致していないことが判明して、掲載ができなくなる場合もあります。そんな場合も、私たちは極力別の切り口を作り出して、特集内のコラム扱いにスライドするようにしていました。

また、無料取材でそこまでしなくてもいいという意見もあるでしょうが、ネット等でしか情報が分からない新店や初めて取材をお願いする先は、事前にリサーチするようにしています。

味を確認する意味もありますし、現場に行ってみたらゴミ屋敷状態ということも実際にありました。

弊誌に信頼を寄せて記事を読んで出かけてくれる、読者の期待を裏切ってしまわないように、です。

法律により、全面禁煙の店がほとんどになった際に、店の規模が小さくて例外だった喫煙可のお店を紹介したことがあるのですが、気が回らず喫煙情報を書かなかったためにクレームに発展してしまったこともあり、反省しきりでした。

どうしてもスケジュール的に事前リサーチができない先さんには、より丁寧な取材依頼が必要になります。「まだ食べたことないのに取材依頼で申し訳ないのですが、、、」と、切り出します。

というようなさまざまな配慮と検討をした上で、取材先さんに一通り企画の趣旨やこちらからのお願い(撮影する商品の代金はお支払いできない、読者プレゼントにご協力いただきたいなど)を伝えて、双方了解となったら、その場で取材日時を決めます。その場で取材OKか決まらず、検討すると言われて待つことももちろんあります。

取材依頼は、アポを取ってから行くことが多いですが、親しい先なら企画書だけ持っていきなり行く(伺う時間帯は要注意)こともあります。

取材日時を決める際に、きちんと撮影するものは何と何かを、予め考えてもらうよう念押しします。取材当日になって、食材ないよ!なんてことを避けるためです。併せてクーポンや読者プレゼントの内容も取材日までに決めてもらうように促します。

書いて見直すとやっぱり長い、、、笑。また明日に続きます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?