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佐久間イヌネコ病院 luv.54 ストイック

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「え!リウ先生って毎朝走ってんの?」
「河原行って戻ってだから、10kmくらいだな」
「そんなに!」

佐久間イヌネコ病院から少し離れた銭湯、ウミノ湯の主人は羽海野真弓。彼の「彼」は、最近南アフリカの海洋研究所から帰国した、元教授の九十九龍一。三十代半ばの羽海野マミたまより少し年上、なのにこの近隣に住む誰よりも健康的な毎日を送っている。朝食後軽いストレッチから、河原堤防まで往復およそ10kmのコースを毎日ジョギング。その後銭湯の仕事を手伝っているのだ。

「真弓ただいまーー!あ!喜多村くんおはよう!」
「リウ先生すごいなあ!毎日走ってるって」
「日課になると走らないと気持ち悪いんだよ〜」

歳の差カプなんだよ、そう言って笑ってるけど、歳の差うんぬんよりも体に気遣ってんだろうな。リウ先生は、リラックスしてる時はのんびり散歩したり昼間から酒呑んでたり、好きなように過ごしてるみたいだけど、一分の隙もない「いい体」をしてるのは仲間内なら皆知ってるんだ。

あの筋肉のバネのような身体を維持するためにリウ先生は淡々と走る。70過ぎても動けるようにね。言葉少なに、でも重くしっかりした意思を感じる。付け焼き刃じゃああはいかないんだろうな、ストイックってやつは。


/喜多村千弦

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佐久間イヌネコ病院

マミたまが言ってたので
俺も朝、走ってみたんだまずは3km
すごく気分がいいし体も軽い
とにかく元気全開で頑張れる感じだった!
ひとつ誤算があって
色々元気なりすぎて
あのあたりがこれこのように!
いわゆるランナーズハイなんだな!

(魔神先生)

(院長)


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