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smashing! ゆだねられるしふくの

何がきっかけかはわからないが、オレは大歓迎なんですが、伊達さんがやけに積極的になる時がある。残業が長くなったり、運転中に急に思い出すことがあったりとかなんだろうか。少し口数が増えて、機嫌が良くなる。良く見える。不機嫌を表に出さない人なので初めは気づけなかった。

飯食って風呂入って、一杯やったりしてオレの部屋に雪崩れ込んでベッドの上で大の字になる。伊達さんが寝転がるからいつも前もってベッド周りは整えてあるのを知ってか、欲しいとこにちゃんと水とか置いてあるねえ、そんな細かいとこまで目が届いている。

オレを半ば強引に引き摺り込んで、身動きできないように絡んでくる手足。背はあまり高くないけどこの人は手足がすんなりと長く伸びている。このサイズ感もいい。こうなるとオレはただ横たわって、伊達さんの好きなように動いてもらう。がっついてはないけど、貪られる、喰われる、そんな比喩が似合うな。

散々舐めて吸って、出る物もうないです、そんな状態になってから更に今度は待ってましたとばかりに跨られる。この方がお前の長持ちするんよね、乱れない呼吸の合間に掠れた声。ああ、いいなゾクゾクする。この人のハスキーな、そん時上げる声が、たまらなくオレを煽るんだ。

何回目とか数えもしないでただひたすら追い込まれて追い込んで、そのうちその色違いの目が潤んで閉じられてそのまま落ちるまで続く。大抵先に寝落ちる伊達さんの体を拭って、パンツ履かせたりしてフェザーケット掛けて終了。一見面倒にも見えるこの一連の流れも、オレにとっては至福のひと時だったりするんだ。


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