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佐久間イヌネコ病院 luv.79 ながれにまかせ
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伊達さん、雲母さんとオレは大体月一くらいで、伊達さんの紹介で会員になったメンズエステ(っていうんだろうか)に通っている。雲母さんのマンションの側の商店街、その向かい側の通りのそのまた奥(ややこしわ)。立ち並ぶ2次元的、ハンリュー的ショップを通り過ぎ、見るからに高級そうな通りのビルの一角、重厚な扉にごく小さな文字で表記された「men's beauty treatment」の文字。
今日は三人一緒に予約を入れてもらって、貸切状態で色々なケアを施してもらう。ここは会員制でしかもその紹介じゃないと入れない。しかも一日数組しか予約できない。どういうわけだかオレなんかがこうしてマッサージしてもらったりしてるけど、ほんと世の中どうなるかわかんないな。
伊達さんはここに来て服脱いで横になった途端、寝てしまう。お店の人も慣れた様子で、ぐうぐう寝てる伊達さんをずらしたり持ち上げたりしながら、上手いことトリートメントをやってのけている。受付やなんかはタキシードで彫刻みたいなクールガイ、中でエステしてくれるのは陽気で屈強なミクロネシアン、映画に出てくる困った海の神様みたいな。イメージ的にだけども。言葉も普通に通じるし何より雰囲気が優しい。
その人たちの中でも波長?気の流れみたいなのが合う、合わない、があって、初めの頃は家に帰るとなんかのぼせ気味になったりしてた。波動が強めの方だと食らってしまいますから、雲母さんはそう言ってた。直接肌に触れるから、余計に影響を受けやすい、とも。
伊達さんはどんな人がついても全然変わらず、たまに目を覚ましては世間話をするのを、オレは気持ちよさにぼんやりする頭で聞き流す。ああ、どうして伊達さんは人の波動を受けても何も変わらないんだろうか、そんなことばかりが気になってて。
エステ終わりにシャワー使わせてもらってレストルームに入ると、なんか飲み物を手に嬉しそうにしてる伊達さんがいる。ハルちゃんもう少しかかるみたい、好きなの頼めばいいよ、見れば軽めのアルコールもあったり。ここ天国みたいですね、だろ俺もそう思う。二人でこっそり笑う。
伊達さんのツルピカの顔が少し上気してて、なんだろな、こんなところでオレのオノレがいきなりの臨戦状態に。若いねえお前は、半ばあきれられながらも、絶対嬉しそうにしてる伊達さん。だって目尻がクッて上がってるからね。ここじゃなんだから後でね、御意、流石のオレもオノレを鎮まりたまえと意識を集中する。
伊達さんって、ヒトの波動を食らっても大丈夫なんですね。そう呟いたら、伊達さんは意味ありげに笑いながらオレに耳打ちする。
「そう見えてるだけなんよきっと」
握られた手のひらから伝わるのは、至極熱いその体温。あ、こういうとこに「出る」タイプってことですね、御意。
/設楽泰司
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佐久間イヌネコ病院
雅宗先輩の紹介してくれたメンズエステ
以前に鬼丸を癒したくて
先輩と二人で強制的に行かせた?んだけど
その後に二人で行ったりした
中でも気に入ってるのは
頭をわしわし揉んでもらえる
クリームバスだな!
女子みたいだけどそんなことないぞ
エステの兄さんたちは
ものすごい力が強いから
つぶされそう いろいろ
(まじんせんせい)
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