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日記という名の短編エッセイたち

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取るに足らない日常の出来事、なんて思うのは本人だけかもしれませぬ。
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2023年11月の記事一覧

写真のいろ

表情で引き付ける存在感と、姿の在り方で引き付ける存在感。どちらも力が抜けた時に美しさを感じた。 * A2サイズをプリントできるプリンターを買った。 画像として見るのと印刷して見るのとでは色味の違いが微差でも大きく出る。 印刷して尚更、自分のイロを色として表現する事に抵抗を感じた。 陰影以外の現像時に調整する事以外で、自分の写真を表現できるようになりたい。 それは現像の技術ではなく、撮影時に恥ずかしさや警戒心や強張り、よく撮られようと思考を働かせずに、そのままで在ってもら

ここしばらくの涙もようについて

「年をとると涙もろくなる」ということの少しはじっこの方を、さいきん理解ができるようになった気がする。さいきん毎日泣いている。泣きわめいているわけではなく、さめざめと泣いているわけでもなく、目尻から涙が溢れるかどうか。視界がぼうっとなって、鼻と目の奥の方が少しツンとして、深呼吸をひとつ。そんな具合の涙加減が毎日のよう。 「年をとると」、というから何か「弱ってしまって」とネガティブな言い回しに聞こえてしまうのかもしれないけれど(そして少なからずぼくはそういうものだと信じていたし

【日記】とりあえず了

バタバタが続いている。 ひとつ前の日記で遠距離にいる高齢親が入院したと書いたが、わたしも一応フルタイムで働いている人なのでそうそう休めず、一週間くらいで自宅に戻ってきた。なんとなく疲れていてだるい。年だな。 自分が休んでいる間も社会は動いているので、やらなければならないことが山積みになっている。休んだ間の残務処理も多い。いくつかは誰もいない実家からオンラインで何とかしたけど、出勤すると不十分だったところがあらわになりその始末に終われている。 しかも新規の飛び込み仕事が3

11月の土曜日午後にとりとめなく考える

美味しいごはんは癒やし(だから私はやせないんだ)。

なんちゃってアフターヌーンティー

「アフターヌーンティー お一人様3500円」 駅前のホテルのポスターを見て、ため息がでた。 夫と二人なら7000円。 かといって一人で行くのはむなしい。 友人に「3500円のスイーツ食べに行かない?」と誘うのも気が引ける。 アフターヌーンティーとは、紅茶を飲みながら、サンドイッチやスコーン、ちいさなケーキなど頂くこと。アフターヌーンの名前のとおり、午後に、友人を招いて、おしゃべりしながらのが楽しむのが一般的らしい。 英国貴族の中で生まれたアフターヌーンティーは、優雅なテーブ

牛蒡を手に入れるために

別にお惣菜屋さんが欲しいという嘆きではない。きんぴら牛蒡はすぐ作れるし、作ってあると あの湯気のあがる白いご飯と食べる味と食感を思い浮かべて幸せになれる。

世間の「営み」から外れるというのは、

今日はそろそろnoteを書きたいな、など、思ってはいるのだけれど、いざこうした時間になってみるとそれなりにやるべきことの大小を見つけてしまい結局エディタを開くまでにたどり着かずに終える日々を過ごしています。 そう、8月に19年勤めた飲食の仕事を終え、今は次の仕事のための準備期間中。…といえば聞こえはいいのだけれど、平たくいえば今ほぼ無職なんですね。 大学を出て20年以上ずっとまともに働いてきたから、もう無職3ヶ月目に入った今でもこの日々がなんだか嘘のようで、完全無職ではないの

一人焼き肉が最高だった

先週土曜夜、夫が不在で、久しぶりに一人の夜を過ごした。 夕食は家で一人で食べようと決めていた。 昼間、夕食の買い出のため、スーパーに行った。 店内を物色していたら、不意に焼き肉が食べたくなった。 一人で焼き肉?一瞬ためらった。 でもすぐにあることを思い出した。 以前、一人暮らしの友人が夕食に家で焼き肉をしていたこと。SNSに写真と文章を上げていた。友人はテーブルに一人分の食材とホットプレートを並べて、自分の好きなテンポで肉と野菜とワインを愉しんでいた。 それを真似してみよう