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ピロリ菌駆除の副作用で地獄をみた話。

30代になるタイミングで自分の体を見直そう。

そう思っていた矢先、健康診断結果に「ピロリ菌 陽性」の文字と出会った。

常日頃から自分の胃腸の弱さに辟易していたけれど、ピロリのせいだったのか・・・そう思って、除菌治療を受けることにした。

内視鏡に耐えられる気もせず、鎮静剤で楽に内視鏡をしてもらい、ピロリ菌による炎症などがないかチェックしてもらい、除菌治療のお薬をもらった。

しばらく忙しい日々が続いていたので、少し落ち着いたら飲むことにした。

まさか、地獄が待っているとも知らず。

飲み始めて数日、異常なし!

大がかりなプロジェクトが終わったタイミングで薬を飲むことにした。

ピロリ菌駆除の薬を飲むと、下痢や腹痛などが起きる副作用があるという説明を受けたが、飲み始めて数日は全く異常がなかった。

むしろ、胃腸の調子が好調な気がして、快適に過ごせていた。

副作用もなくてよかった~~!そう安心したのもつかの間・・・

異常が出始めたのは後半だった・

飲み始めて5-6日目、夜寝られないほどの痛み

5日目の夜、胃のあたりがじくじくと痛い。

ただひたすらじわじわと痛む。

もしかして副作用?と思いつつ、薬をやめるわけにもいかずひたすら耐える。

痛みはじわっと長続きし、その日は夜寝られなかった。

何とかじくじくとした痛みを乗り越え、薬を飲み終えた。

腹痛もなくなり、いつもの日常が戻ってきた。

私はピロリ菌駆除のことも忘れて、薬を飲むわずらわしさも、じくじくと痛む胃の痛みともさよならできることに安心して過ごしていた。

そして、薬を飲み終えて4日後のある日、事件は起きた。

激しい腹痛で人生初の緊急搬送。

その日、久しぶりに出社し、その分仕事がたまっていた。

いつもよりも気を遣う内容で、頭も心もすり減っていた。

また、旦那が体調を崩していたので、体調回復するような食事を創ろうと仕事したあとにスーパーやドラッグストアなど駆けずり回り、帰宅したころは夜遅く疲労困憊だった。

夕食は、ちょっと元気が出るようにと餃子を食べた。

私は、ほんの少し胃腸の不快な感覚を抱きながらもいつも通り食べた。

すると、食事一時間後、激しい下痢に襲われた。

私は普段からおなかが弱く珍しくないことだったが、痛みがいつもと全く違っている。。。

時間がたってくると、恐ろしいことにトイレの中で腕から下、ひざから下、そしておなかの側面がしびれて痙攣してきた。

過呼吸気味になってきたタイミングで、あまりに恐ろしくて症状をググる。

救急車を呼んだほうがいいと書いてある・・・恥ずかしい、でも、どう対処していいかわからない・・・そんなこんなでほぼ真夜中に救急車で運ばれる始末になってしまった。

そのとき、私はまさかピロリ菌駆除薬のせいで起きているとも思わず、ただただ原因不明で驚いていた。

点滴、採血、CT・・・大がかりな処置が続き、痛みは治まらない。結局原因わからず、痛み止めの点滴が効いてマシになったため、その日のうちに帰宅した。

安心したのもつかの間、全身が蕁麻疹地獄。

翌日、夜遅く搬送されたせいで疲れが残っていたが腹痛もなく穏やかに過ごし一安心。

その翌日は人と会う予定があったので、無理しない程度に出歩く。

その夜だった。

気づくと、ひざ周りに赤い発疹が出ており、顔も腫れている・・

蕁麻疹かもしれない…そう思い、とりあえず横になる。

朝、起き上がったら、全身に赤い蕁麻疹が広がっていて、顔はボコボコに腫れあがっていた。

急いで病院を受診。いろいろ検索するとピロリ菌駆除の薬疹やアレルギーによるアナフィラキシー症状で2~5%の人が蕁麻疹がでる可能性があるということを知った。

病院では、薬疹によるものか、除菌によって今良い菌も死んでしまっており、免疫の60%は腸内細菌によるものだから、免疫が著しく下がったことと花粉症が合わさったことによるアレルギー反応のどちらかだといわれた。

私は、花粉症もあり、喘息もあり、わかりやすいアレルギー体質だ。

それがひどい状態でかみあってしまったのかもしれない。

先日点滴を打ったばかりの場所に注射をされ、しばらく安静にし、薬疹だった場合の解毒の薬と、アレルギーを抑える薬をもらう。

現在、蕁麻疹が出て二日目だが、まだ全身の腫れはひいていない。

体は二の次のとして、顔が腫れあがっているのを見るたびに落ち込む。

ちょっと動いて疲れると血行が良くなってかゆくなってくるから実質なにもできない。本当に病人である。

こんなことになると知っていれば、もう少し時期を考えたのに、と思わざるを得ない。

これからピロリ菌駆除を実施する人に一言。

ピロリ菌駆除を考えている人に、私のこの血みどろの経験をもって、治療を開始する時期について考えてほしい。

①アレルギー体質の人は、花粉症の時期を避けて治療をしてほしい。

免疫が落ちることで、体がどう転ぶかわからない。

だからこそ、リスクが低い時期に除菌を開始するのが良いと思います。

②大事な用事がある時期の1か月以内にはやらないほうがいい。

治療中がおなかが痛くなるだけでなく、治療が終わった後も影響が出るなんて思ってもみなかった。

でも、私のように終わった後にひどい影響が出る場合もあるので、念には念を入れて、ピロリ菌駆除期間を1か月くらいみて、何も大事な予定がないようにしておくのが良いと思います。


そして、まだ私の全身蕁麻疹は回復の兆しを見せていません。

いつになったら治るのか、不安でたまりません。

こんなことになるならピロリ駆除しないほうがよかったかな?とも思いますが、胃がんの原因にもなるのでそんなわけにもいかず・・

だからこそ、正しい知識とリスクを知っておくことが大切だと思います。

私はたまたま大きなプロジェクトは終わっていたので、仕事の面では在宅勤務を増やすだけで乗り越えられそうですが、こんな顔で出社するなんて考えただけでぞっとします。

同じ思いをしないように、ピロリ菌駆除を考えている人が一人でも支障なく治療できるように願っています。

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