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マドラー不要?毎日のくつろぎ時間に、機能性と癒しをもたらす相棒のハナシ

vol.04 |「marumi」シリーズ誕生秘話

仕事の合間に飲むコーヒー。食後のおしゃべりタイムはお気に入りの紅茶と。寝る前にはほっと安らぐハーブティーを。日常の中で、ちょっと一息つきたいときに、ふと気がつくといつもそばにいる。どんな飲み物にもマッチする愛嬌のあるフォルムと機能性を秘めた「marumi」シリーズについてご紹介します。

唯一無二のまあるいフォルム

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ー 試行錯誤とたどり着いた解決策
ふっくら丸いカップとそれを支える3つの脚、取っ手がしっぽのように見えるアイコニックな佇まいのmarumi。包み込むように持つと、ふんわりと手に馴染み、ほっと柔らかな気持ちに。

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このシンプルでありながら、特徴的なまあるいフォルムを実現するまでには、デザイナーと窯元の職人の試行錯誤がありました。
まずmarumiのフォルムを際立たせている3つの脚がついた構造について。従来のマグカップのように、口元を上にして焼いた後に、脚と取っ手をつけようとすると、位置がずれてしまったり、せっかくのまあるいフォルムが崩れてしまう問題が発生しました。

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その解決策の1つとしてたどり着いたのが、「がば鋳込み」という型の中に土を流し込み、一定時間後に余分な土を外に出して成型する、主に花瓶や急須などをつくる際に用いられる伝統的な成形方法。石膏が水を吸うため、外側部分はしっかりと固まり、余分な土を捨てることで中に空洞ができるので、通常よりも軽い仕上がりなのも特徴です。

ー 実現までのこだわりと生まれた表情

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しかし方法が決まっても一筋縄でいかないのがモノづくりの実情。シンプルな形状だからこそ、完成への道のりは長いものでした。初めは案の定マグの口元が歪んでしまったため、一般的な食器のように飲み口や注ぎ口を上に向けて焼くのではなく、薄い器を焼き上げる際に用いられる伏せて焼く方法(伏せ焼)を採用しました。

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さらに底の丸さを追求するべく、がば鋳込みの過程で余分な土を外に出した際、脚の内側にできる凹みには上から土を塗り込み、丸くなめらかな表面に。また、取っ手部分の内側には2つのえくぼのような凹みがありますが、これは焼いた際に起こる土の収縮によって生じる一体成形故のものなので、愛嬌ある表情の1つとしてお愉しみください。

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マドラー要らずの機能派マグ

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ー 本格的なラテアートも描けるカタチの秘密
marumiはその名の通り、カップの底が立体的に丸くなっているため、液体が対流しやすいのが特徴です。コーヒーにミルクを注ぐと、するっとほどけていくように、あっという間に混ざり合うので、わざわざマドラーやスプーンでかき混ぜる必要がありません。marumiマグの容量は約310ml=10ozとたっぷり。飲み物はもちろん、即席のスープやお味噌汁にもおすすめです。

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またバリスタはラテアートを描くとき、“ラテボウル”と呼ばれる底面が山なりの形状になったカップを選びますが、これは通常のマグカップのように底面が角張っていると、ミルクがうまく対流せず、アートがきれいに描けないためです。ラテボウルと同じく、底面が丸くなったmarumiは本格的なラテアートもきれいに描くことができます。

計算されたこだわりの釉薬

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ー まあるいフォルムとニュアンスのある表情を目指し釉薬を開発
marumiはがば鋳込み製法により、軽量で飲み口部分も薄く仕上がり、高級感を感じる繊細な印象を実現しています。そして、丸い形状を維持するために器を逆さに伏せて焼き上げていますが、その際に釉薬がゆるいとマグの口元に釉薬が垂れ、溜まった部分を後から削ると口触りが悪くなってしまう問題がありました。

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そこで垂れにくい釉薬の濃度にこだわり、マットな質感で石のような表情の斑石釉(はんせきゆう)と、微細な輝きが散りばめられたモダンな印象の珪晶釉(けいしょうゆう)、KIKIMEらしいこだわりがつまった2種類の釉薬を開発しました。

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釉薬にくぐらせ伏せ焼をすることで3つの脚も釉薬をまとい、一体感のある仕上がりに。脚の先端部分もつるっと滑らかなので、マグを置いたときにテーブルの表面を傷つけにくいというのも嬉しい機能性です。また、釉薬がつかずに素地の質感がそのままになった口元が、全体の優しい印象をほどよく引き締めています。

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日常の何気ない時間を、愛おしいひとときに。ほっとひといき、心ほぐれる瞬間をmarumiと。

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