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活躍し幸せな働き方ができる学びにレゴ®︎シリアスプレイ®︎ができること

 立教大学の中原先生の研究室ブログで2022年2月23日付で紹介された以下の記事に引き込まれた。

 さっそくブログで紹介されていた以下の報告書にも目を通してみた。

https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/assets/hatachikara.pdf?fbclid=IwAR0TfHeDXN5SUQZsRz4iLbp0e4e_EDc0ySyqmVUihFGEjRS9VU7tFenQtYM

 この報告書では、分析対象の「学びの時期」に関して「入社後」「大学生」「高校生」の3つを設定して、それぞれの時期の過ごし方がどうその後の活躍に影響するかを考察している。より分析の解像度をあげるため、対象者を7つの「はたらく志向性」タイプに分け、それぞれのタイプに応じた活躍につながる「学びの特性」とその形成要因を定量的に探っている。

 非常に分析は読み応えがあり、付箋と下線だらけになりそうだ。その中でも最も重いなと感じたのが、上記資料の10枚目のスライドにあった以下の分析結果だ。

大学時代に自分の考えを深め、学びと社会や将来との結びつけるなど、自分が学んでいることの意味づけをする(ラーニング・クラフティング)ことが、5つの学び特性を高める。

 ここで述べられている「5つの学び特性」は社会人での「幸せな活躍」をもたらす。5つの学び特性は以下のとおりである。

 ①ソーシャル・ラーニング(人を巻き込んで学ぶ)
 ②ラーニング・レジリエンス(困難なことからこそ学ぶ)
 ③ラーニング・ブリッジング(いくつかの学びや経験を架橋する)
 ④ラーニング・グリッド(一貫してコツコツ努力する)
 ⑤ラーニング・デジタル(デジタルツールを積極的に使う)

 上記の5つの特性を持つことと、大学時代の「ラーニング・クラフティング」が具体的にどう結びついているかは、「学びの志向性」タイプによってある程度傾向が変わるのだが、全てのタイプにおいて「ラーニング・クラフティング」が影響を与えているということからも、その重要性がわかる。

 さらに、この大学時代での「ラーニング・クラフティング」は、高校時代の「学ぶ意義の理解」や「探究的な学び」の経験から影響を受ける(ある方が良い)との指摘もあった。 この「学ぶ意義の理解」は、やはり学びの経験を自分自身や社会と結びつけるという方法が中心になると考えられるので(他の方法は何があるのだろう?教員の説明を聞く?)「ラーニング・クラフティング」と関係性が強いというのもよくわかる。

レゴ®︎シリアスプレイ®︎に何ができるか

 改めて今回の調査で定量的に明らかになったものの、個人的にも、考えを深め、社会のことを知り、自分と社会の関わりを深める機会の重要性は感じるところがあった。この調査のことを知らず(当然だが)、今年になって私なりに学生たちといわゆる「ラーニング・クラフティング」にチャレンジしてきた。

 このワークは2日間にかけて行ったため偶然にも、ベネッセ教育総合研究所に取材してもらい、まとめてもらっていた。丁寧にワークの流れや狙いを紹介していただいているのでぜひお読みいただければ幸いである。

 2日間でのプログラムとなるといろいろな要素を詰め込めるので、まだまだ改良点が多いのだが、まずはゼミの学生たちに向けて少しでもよい機会が作れればと考え、今後も取り組んでいこうと考えている。

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