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レゴ®︎シリアスプレイ®︎についてあれこれ

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レゴ®︎シリアスプレイ®︎メソッドに関して「理解する」「応用する」以外で考えたことあれこれ詰め合わせ的に。
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2024年4月の記事一覧

越境経験の記録を見て考えさせられたこと。

越境経験の記録を見て考えさせられたこと。

 上記の本で越境学習のケースを見ていると越境経験の整理を「事前ー事後」ではなく「越境前ー越境中ー越境後」の3つに区分して行っている。

 この3分法により、越境によって得た経験とそれがもたらすインパクトを上手く整理できている。これが二分法であったら、2つの間の差分から変化は分かるものの、特に重要な出来事として何があったか、何を得られたかの表現にフォーカスが当たりにくくなる。

 私は定点観測を定期

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越境学習をレゴ🄬シリアスプレイ🄬メソッドで促進させる

越境学習をレゴ🄬シリアスプレイ🄬メソッドで促進させる

 様々な学習の在り方の中で、「越境学習」という領域がある。
 様々な学問領域の中でも、多くの人の注目を集める比較的新しい領域である。

 その理由の一つとしては、グローバル化の進展で、人々の移動が活発になり、それによって社会がより多様性を持ち始めていく中で、移動する側も迎え入れる側も、これまでとは異なるバックグラウンドを持った集団に入っていったり、異なる感覚の個人とやりとりする機会が増えてきている

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レゴ🄬シリアスプレイ🄬メソッドにおけるモデルとキーワードについて

レゴ🄬シリアスプレイ🄬メソッドにおけるモデルとキーワードについて

 レゴ🄬シリアスプレイ🄬メソッドでは作ったモデルからふせんなどにキーワードを記録することがある。こうしたキーワードは、他の人にキーワードのみを伝えても、そのモデルが持っている内容は十分に伝わらない。したがって、キーワードではなく、残すのであればモデルを通じて語られるストーリー全体である。

 ストーリーを残すと言っても注意する必要はある。モデル表現のうち、ストーリーで語られない部分があればそこ

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大学でのレゴ🄬シリアスプレイ🄬メソッドを活用したワークショップ(2024年4月初旬実施)の振り返り

大学でのレゴ🄬シリアスプレイ🄬メソッドを活用したワークショップ(2024年4月初旬実施)の振り返り

 勤務先の大学で、新入生の学修サポート業務を担う上級生向けの研修を行った。レゴ🄬シリアスプレイ🄬メソッドを使って、新入生が直面しそうな悩みと、新入生にとってどのような上級生であることが彼らのためになるかを考えてもらうという内容でワークショップを行った。

 本学は毎年、2000名を超える新入生を迎え入れるため、そのサポートを担う上級生の数も多い。全学で、おおよそ120名ぐらいの上級生を割り当て

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