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「危ない」が口癖の父親

こんにちは!

最近は桜が咲いた~!と思ったら雨の日が続いておりますね。なかなかお花見も行けず、家の前の桜並木をぼんやりと眺めております。
気温の変動も激しいので、みなさま体調にはお気を付けくださいませ!

さて、本日は少し父について書いていこうかなと思っております。
父は転勤が多い職種で、私も小さい頃に何度か引越しを経験しました。
私が14歳の頃にまた父の転勤が決まり、父は単身赴任をすることになりました。
このころは隣の県への転勤だったので、父は週末には帰ってきていました。
転勤前も仕事が忙しく帰宅が深夜になってばかりだったので、会う頻度などはそれまでの生活とあまり変わりない日々でした。

そんな父は、昔からとにかく心配性。新しいことには飛びつかず、挑戦もせずに慎重派。口癖は「危ない」です。

母は自分で考えるということをあまりするタイプではないので、例えば、お金のことだったり、保険のことだったり、難しそうな話は全て父にお任せ。何か大切なことを決めるのは父でした。なので、我が家はこの父の「危ない、危険」という考え方の中で生活していました。

子どもの私は父が、危ない、これは良くない、怖いものだよ、と言えば、素直にそうなんだと受け入れてきました。なので、今思うといろいろなことの選択肢が大分狭まっていたなと思います。

そして、過度な心配性というのは不必要なお金がかなりかかるということも実感しています。

一番直近であった我が家の出来事をご紹介します。
父はLINEが嫌いです。理由は危ないから。
確かに個人情報の流出などの問題があったことはありましたが、これだけ日本人が利用しているサービスですから、基本的には安全に利用できますよね。
父曰く、個人情報が抜かれる、メッセージ内容が中国に抜き取られるとのことです。
今このネット社会の中、個人情報なんて、どのサービスを利用しても企業側には抜き取られていますよね。インターネットショッピングをすれば、アカウントの購入履歴からその人の購買傾向を分析したりとそんなことは当たり前かなと思うのですが、とにかく危ないということです。

LINEは危ないとのことで、家族でやり取りする際はSMSを利用していました。ちなみにこのSMSは父の中では危なくないのか?と疑問に思ったことも何度もあります。
家族割引があったので、SMSは無料でしたが、最近、私と母が別のキャリアに乗り換える機会がありました。なので、父とのそのSMSのやり取りにお金が発生するように。
まあ、父とは頻繁に連絡を取らないのでたまにの連絡はメールなどでも良いのですが、メールでやり取りってなかなかハードルが高いですよね。
LINEやりなよと何度が説得し、ようやくアカウントを教えてもらったのですが(会社ではLINEを使用していて、プライベートのLINEアカウントも既に持ってはいたらしいです…)、その後も連絡はSMSで来ていました。
何度も受信にもお金がかかるからSMSは送ってこないでと言って、やっと落ち着きました。

LINEを始めるだけでひと悶着…。とても疲れました。
ちなみに、今までは写真など少し多めにやり取りする際にはgmailや父の会社のアドレスなどを利用してメールでやり取りしていました。この時代に…

子どもが生まれたら、写真共有のアプリを利用しようかなと思っていますが、また父がうるさそうなので、父には共有しないかもしれません…。基本クラウドなどを信じていないと思うので…。


その他にも父が危ないと言っていたもので私の生活を不便にしてきたことを挙げていこうと思います。

まずは、車のガソリンについて。
ガソリンは同じ会社で入れないとガソリンが混ざって危ないということです。
子どものころは何も思っていなかったというか、あまり関係なかったのですが、私も車を運転するようになってから、とても不便に感じています。
確かに、両親はその会社のカードを作っているので、そこで入れれば便利なのですが、同じ会社にする理由ってそこだけかなと思うのです。
ガソリンが混ざるって、そもそも同じ会社でも混ざってるよと思ってしまうのですが、父はそれをわかっていないのでしょうか。
おそらく、同じ会社の同じスタンドで給油しても混ざるでしょう…。
混ざると危険だとしたら、もっとその事実は周知されるべきだですよね。どこから入手した情報なのでしょうか。昔はそういうふうに言われていたのでしょうか。謎です。

次に、ETCは入れっぱなしにしておくと危ない。
これはカード会社も毎回取り出すことを促していますし、危険な理由もわかるのですが、みなさんどうされていますか?
父は企業が推奨していることは絶対なのです。


次は、保険は手厚く入る。
現在、生命保険の必要性についていろいろと言われているのも目にしますが、父はそんなことはお構いなし。入れば入るだけ良いと思っています。毎月数万円の保険料を支払っていて、その出費に母は悩んだりもしています。本末転倒だと思いませんか。
そんなことには気づいていません。そんなに保険に入ってお金を家族に残したいのであれば、積み立てNISAなど、お金を効率よく貯める方法を考えたらどうなのかなと思います。
まあ、父的には積み立てNISAは危ないのでしょう。やっているのかやっていないのか、そんな会話をするのも疲れるので聞いていませんが…
現代は、保険の入り過ぎを問題視している方が多くの発信をしてくれているのに、そういうのにも触れる機会がない父。
新聞などは毎日読んでいるんですが、なぜか情報を上手く吸い取れないみたいですね。

昔から私が何かに挑戦しようとしても、それは危なくないのか、騙されているのではないか、とやる気を削がれることばかり言われて来ました。
何が危ないの?と何回聞いたことでしょう。

子どもの安全を守りたいのはわかりますが、度が過ぎるのは本当に良くない。

父のこういう心配性なところは、「名があることが大切」という考え方に繋がります。
大手企業、有名ブランド、大きな病院など、とにかく、有名で名前が知られていることが、物事を決める際な重要な点になってくるのです。
何かあれば検索して、その会社はどうのこうのと調べ、危ない危ないと騒ぐ。私が出産する病院名もこの前聞かれたので、検索していることでしょう。

私も、物事を始める時に危なくないか、本当に大丈夫かと考えてしまうこともあります。でも、そういうふうに考え過ぎては良くないと思います。
今は情報で溢れている時代。必要な情報をきちんと自分で取りに行って、考え、行動していきたいと思います。


その他にも小さいことから大きいことまで危ない危ないと言い続けられ、もっと自由に生きてきたかったなと思うことが多々ありました。


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