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無知な19歳JDが『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を見るとこうなる

※それなりにネタバレしてる気がします。ご注意ください※



2022年に入ってからの私は「映画好き」と言う称号に憧れている。

映画は元々月に一度見るかどうかだったけれど、今年に入ってからと言うもの、なぜだか「よし、映画たくさん見よう」という気分が止まらない。ゲッターズ飯田の占いでも、2022年ラッキースポットは映画館って言われてるし。

どんなつまらない日でも、映画を一本でもみておけば面白かった日ということになるのでは、ってスタンス。

そんな中、洋画好きの友達におすすめの映画を聞いた。
そして名を挙げられたのが
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』。
まだエセ映画好きである私は、この作品を全くもって知らなかった。

そして友達に勧められた時にはこんな会話をした。

私「初めて知るやつだわ、見てみる」

友「ワンスアポンはある程度調べてから見ると面白いよー。実話をある程度元にしてる。ヒッピーとか出るし、当時の時代背景もちょっとでいいから調べるとおもろい」

今思い返せば、なんて良いアドバイスだったんだろう。

私は言われた通り、舞台となる1969年ごろのアメリカについて調べた。
カウンターカルチャーが勢力を伸ばし、ヒッピーが増えていたこと、ベトナム戦争が行われていたことなど、うっすい知識をなんとなく身につけ、私は映画に臨んだ。


見始めると、かっこいいブラピとかっこいいディカプリオがたくさん出てくる。

ヒッピーも出てくる。以下私の感想(実況風)。


あ、これって何、流行りの終わった俳優がどうにかして再起する話??

この女の人(シャロン)よくわからん、え、隣に住んどるんか。

てかブラピが飼ってる犬可愛い

え、この人の元恋人(ジェイ)と今旦那(マロン)の見分けつかん。これどっち

待って待ってこれなんの話???わからんわからん映画村にヒッピー住んどるどゆこと

あ、やっぱイタリアで頑張るんだ頑張れよ

ーラスト20分くらいー

戻ってきた、え??????

ヒッピーそんなやばいことしようとするん!?!?!?

えっ!?!?!?

そんな!?!?!?

こわいこわいこわいえっブラピつよ!!!wwww

イタリア人妻ワロタwww

え、ディカプリオもつよwww燃えてるwwww

このあと普通に隣の家とご飯できるやついるかよwwww


約3時間の大作を見て、抱いた感想はこれが全てだった。
これではただかっこいいブラピとかっこいいディカプリオを3時間見ただけの人になってしまう。

流石に意味がわからなかったので、
「ワンスアポンアタイムインハリウッド 解説」
「ワンスアポンアタイムインハリウッド 考察」
でググり散らかした。
もう映画好きとか死んでも言えない無理、、、。


私はその時初めて、マンソンファミリーなるものの存在を知った。
そして、彼らが起こした虐殺事件のことも。
実話を元にしてるって、時代背景って、、、これのことだったんかい


シャロン・テートが出てきてもピンとこないし、
1969年8月9日と言われてもピンとこないし、
ヒッピーたちが襲撃する場面になってもピンとこないし、
本当にわからなかった。うぶなキリコちゃんにはお高めのレベル。


巷に溢れる考察を読むところ、
この作品は、ワンスアポンアタイムという名前の通り御伽噺であり、
実際にマンソンファミリーが起こした事件が成功しない、
反対にマンソン側が残酷に殺されるところを描くことで、
タランティーノ監督は彼らに仕返しをしている、らしい。

歴史的犯罪の征伐として
映画作品が機能することがあるんだなぁ
って知れたことが一番の学びな気がする。


お勧めしてくれた友達にはちゃんと白状した。

私「私マンソンファミリーのことミリ知らだったせいでほぼ意味わからず終わったんだけどwww見終わった後考察読み漁ってやっと理解した」

友「けどブラピかっこいいから、結局最後まで見れるでしょ」


、、、


いやそれな???
「ただかっこいいブラピとかっこいいディカプリオを3時間見た」だけで相当価値あるよな??
あんなカッケェおじさんいないもん、、、
あんだけかっこよかったら、売れない俳優でもスタントマンでも人殺しでもなんだって許すし、、、

もうちょい理解力はつけたいところだけど、
これからもこんな感じでゆるーく
映画を見ていきたいなあ







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