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「読みたい本」が教えてくれること。忙しくて読めなくても、今の自分が欲している本を手にとること【図書館記録:2024年1~8冊目】

先日の下の投稿にも書いたように、ここ数ヶ月はめっきり図書館から離れていました。

ところが子どもが保育園に入り、一時預かりという限られた時間以外に仕事ができるようになり、そのおかげでこうしてnoteを書いたりする自分の時間を持てるようになって2ヶ月。
心の余裕ができたのか、単純に時間ができたのか、本に手が届くようになりました。

(とか言いながら、こんなことをモヤモヤ考えてもいるけれど)


先日、久しぶりに本を借りたくなり、メモしていた読みたかった本をまとめて図書館に予約。きっと順番待ちが多いだろうなと思って一度に予約したら、予想以上に待ち人おらず。すぐに「本の準備ができています」のメールが届き、一度に8冊も迎えに行くことになりました。

手元に来てみると、なんだか全体的に分厚い…。

今全部読めなくても。今の自分が欲している本を手にとる

本を借りても、結局最後まで読みきれないことが9割の私。
再読のものも含まれているとはいえ、これを2週間で読むのは正直難しい。

それでも、少しでも目を通しておくのと、「またいつか時間がある時に借りればいいや」とは結構違うと思うのです。

全部は読めそうにないけれどとりあえず借りる理由、そしてこうして借りたものを一度並べて観察してみる理由は、これらのタイトルが、内容が、今の私の心のどこかに引っかかったことを忘れたくないからでもあります。

読みたい本は、自分の今の関心ごとや悩みをうつす鏡だと感じることがあります。
その関心や悩みは日々変わっていって、気づけば無かったことになることもある。忘れたと思えばまた悩みとして戻ってくることもある。

そんな移り変わりが激しくて、意識しないと見落としてしまうような自分の感情を、その時読みたいと思った本を通して気づくことがある。

だから、おそらくすぐにこの8冊を読み終えることはできないけれど、一度手元に呼び寄せて、一冊ずつ観察してみようと思うわけです。


ここからは2024年に図書館で借りた本の記録として、残していこうと思います。まだ読む前なので、本の感想ではないので悪しからず…!
あくまで私による私のための、借りるきっかけメモです。


1冊目:『わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か』 平田オリザ

実はこれまで何度か借りたり、少し読んだりした中途半端再読本。今オーディオブックでも聴いているのだけど、オーディオブックだと気になった箇所をじっくり読み返すことができなくて、結局借りてきた。
(オーディオブックで読書して、その内容をアウトプットしている人って、気になる箇所をどうやって見返したりするんだろう?)

もう10年くらい前なので詳しいことは思い出せないのだけど、仕事で平田オリザさんの演劇かワークショップのような機会に立ち会う場面があった。
その時、考え方や活動からすごく学びを得た感覚が残っていて、ふと存在を思い出すたびに本を読んでみようとこれまでも何度か借りた本。

10年前にも把握していたのかもしれないけれど、平田さんは韓国にも留学していたと改めてこの本で知った。関心がある人や物事について知っていくと、思わぬところで自分のまた違う関心ごとに繋がるということはよくある。不思議。

2冊目:『擬 MODOKI: 「世」あるいは別様の可能性』 松岡 正剛

先日下のVoicyで聴いて、妙に興味が湧いて借りた本。

松岡正剛さんが編集という仕事に目覚めた与謝蕪村の「凧きのふの空のありどころ」という句の話が書かれた部分を紹介する配信でした。

私は父親の趣味の一つが俳句というくらいで、自分が俳句を読むわけではないし、与謝蕪村に詳しいわけでもなんでもないのだけど、どうも気になった。その「どうも気になる」を放っておくのはもったいないので、借りました。

3冊目:『朝毎読 ―蜂飼耳書評集―』 蜂飼耳

再読本。以前に図書館で偶然見つけて、何気なく手に取った本。
背表紙だけで何気なく気になって手に取るって、一体何が自分をそうさせたのだろう?
確か前に読んだ時に、ここに書かれた書評から良い本を見つけたんだったはず。そう記憶しているので、また時間をおいて読んでみたくなりました。

4冊目:『私が本からもらったもの 翻訳者の読書論』 駒井稔ほか

これも上の本と同じタイミングで偶然手にとった一冊。
「翻訳」という仕事がそう遠くない場所で働いていて、いつも私の関心ごとの一つでもある。

5冊目:『物語のカギ: 「読む」が10倍楽しくなる38のヒント』 渡辺 祐真、スケザネ

何で知ったのかははっきりとは覚えていないけど、以前に気になる本としてメモしていた一冊。
私は小説や物語に「楽しくのめり込んだ」経験が少ないから、気になったのだと思う。もっと、世の中で何年も、何度も読み継がれてきている物語を楽しむ方法を知りたいのだと思う。

6冊目:『ママはキミと一緒にオトナになる』 佐藤友美

これもどこで知ったのだろう…。忘れてしまったけど、間違いなく、子どもと母親としての自分の成長が、今、そしてこれから何年もの自分にとっての大きな関心ごとだから読みたかったのだと思う。

7冊目:『巻頭随筆 百年の百選』 文藝春秋編

本の中でも、随筆、エッセイを読むのが好き。昔の著名人たちが書くエッセイの文体、もつ視点、世の中の切り取り方を知りたい。

8冊目:人を動かすナラティブ なぜ、あの「語り」に惑わされるのか 大治 朋子

確か新聞の書評で知った一冊。書評を店内に貼っている本屋に時々行くのだけど、そこで現物と一緒に見たのだったかもしれない。

「ナラティブ」という言葉はまだあまり聞きなれないのだけど、日本語でというよりは韓国の本や本の紹介文でよく見かけることがある。その度に気になる言葉だった。



以上、読む前の、本を選んだきっかけメモでした。

8冊もあって、またnoteに時間をかけてしまった。
今日も保育園のお迎えの時間です。


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