天才ハライチ岩井が見つけた「あるある」と「たしかに」の塩梅と、広告賞に見る恐怖訴求は勝ち組ドデカ企業にしかやる権利ないとうっすら気づいた話①

毎週楽しみにきいているラジオがある。ハライチのターンだ。
先週回、岩井がこんなことを興奮気味に言っていた。

(岩井勇気)で、ここで気づいたんだよ。「なるほど。あるあるって『あるある』と『たしかに』で構成されているんだな」って。なんか「あるある」だけじゃないんだよ。「たしかに」も入ってないとダメだっていうことにね。で、あるあるって何パターンかあることに気づいたんだよ。

ふむ、興味深いな。

(岩井勇気)そう。「あるある」っていう寄りのあるあると、「たしかにな……」寄りのあるあるがあって。でも、このあるあるは「あるある」であるはずなんだけども。「あるある」すぎると面白くないわけよ。

(澤部佑)そうね。良い塩梅のじゃないとね。

(岩井勇気)「カップ焼きそばの湯切りで焼きそばが出ちゃう」っていうのはさ、「あるある」だけども。「あるある」すぎて別に面白くないじゃん?

(澤部佑)そうだね。すごい聞くよね。

(岩井勇気)で、「たしかに」すぎても笑えないわけ。「ああ、たしかに」って思って、面白みはあるんだけど、別に笑えるあれじゃないわけ。

なるほどなと聞いておりまして、やっぱ岩井は天才だなぁ、こんな男に惚れられてみたい、と思う人はおおいのでは、、、
なんて思いながら、昨夜ARTS(宣伝会議アートディレクター講座)のホッチキス水口先生回向かいまして。


今回は第4回目にして課題回。
課題がザックリ下記。

1-A 新聞広告で課題解決、問題提起を!
 担当講師 <水口 克夫氏> ホッチキス アートディレクター
福島民報社の『おくる福島民報』はご存知ですか?震災後の事情などで全国に散らばっている県民に向けて「本日の福島民報は、手紙になります。」とキャッチフレーズで誘導しながら、ラッピングという形状にすることで「包んでおくる」行為までをもデザインしている。

神戸新聞社の『並べる防災』はどうですか?防災グッズを新聞紙面に並べることで、防災への気づきを起こさせるデザインだ。どちらも、新聞を使って地域の課題を解決しているところが評価され、数々の賞を受賞している。

また、記憶の新しいところでは長崎新聞が見開き30段に13,865個の点を並べ、その点で世界中に存在する核兵器を表現していた。読者の想像力に訴えかける広告だ。

これからのデザイナーは「問い」を見つけることが重要だ。みなさんがどんな「問い」を発見し、新聞を使ってどう表現するのか、とても楽しみにしています。

課題
あなたの地元(親戚が住む地域でも可)の課題を見つけ、新聞を使って解決してください。その土地らしい「問い」の投げかけを表現してもらっても結構です。サイズは15段以上。pdfでのデータ提出以外、特に講義会場にいらっしゃる方はなるべく原寸サイズでも提出してください。

あれ、これって載せてええんかな。
ま、お咎めを受けたら素直に謝ろう。事務局もよく【学んだことはアウトプットしてなんぼですよ!】と毎週言ってるしな


この課題、ほんま難しかった…

まあこれについてはまた別の機会に書きます。


ほんで

本題に戻ると、タイトル【広告賞に見る恐怖訴求は勝ち組ドデカ企業にしかやる権利ないとうっすら気づいた話】ですが

今回この課題、32人の受講生取り組んでおりまして、水口先生の右耳を眺められる位置で全員分のプレゼンをなんとなんと恐るべし、5時間弱ぶっ通しで拝聴したんですがまじ疲れたんですが
、疲れた先に、疲れたからこそ気づいたことがたっくさんありました。


★大体受講生らの案は3パターンに分類できる

①そもそも課題を履き違えてる型
②説明だらだら地上戦型
③性善説型

まぁ大体予想着くと思うんですが、一応実例を持っての体感なので書き残巣と…

①そもそも課題を履き違えてる型

→厳しく言うと場外乱闘、てかんじなんですが、

地元の課題に対して何か気づきを与えよ。というオダイに対して

「地元で今行っている活性化活動のプロモーションを考えてきました!」
「アプリと連動させてこんなプロモーションをやってはいかがでしょうか!」
「そもそも課題はないので社会構造を変えるべきです」

問いの根本に向き合うと言うより、その先の楽しそうな部分を膨らませる、というパターンが多く、これはこれで私の日常の業務でもあるなぁって感じで他人事じゃない。。。


②説明だらだら地上戦型

→これ意外とめっちゃ多かったです。
体感六割。体感ね

アートディレクター講座にはデザインを生業としている人々が九割受講してるそうなのですが、考えたら当たり前ですがデザインと一言に言っても

パンフレットやチラシを作成してる人
印刷会社
ゲーム内のデザイン
webデザイン
人手いないので地元のデザインまるっと

とか様々で。
私が当初想像していた【ザ、電通人、服の色は全部黒!】みたいな人は二割ほどでしたハイ。

なので、普段チラシやパンフレットを作成している人多かったかな?
この説明型。

水口センセが言ってました。

広告は空中戦。
興味のない人も見る媒体。そんな人にも興味を持ってもらわねばなので、
一瞬で人の心を掴むような要素が必要。
だからクリエイティビティとか、右脳に働きかける要素ひつようになる。説明はそれから。あとはQRで誘導などして、興味を持った人がしっかり読み込んでくれるような地上戦に持ち込めばいい。


③性善説型

→私の作品はきっとこれに分類されるのだろうが、自分が一生懸命作った作品は、いつしか「この意図をくみ取ってくれるはずや」「これを見た人はキット興味を持ってこれについて調べてくれるはずや(私の作品で言うと大阪の課題につて)」などと超絶自己愛爆発思考に陥ってしまいがちです。

そして悲しいかな、世の人はそんなおまえの作品を3秒以上見るほど暇でもないので、よほどキャッチーなクリエイティブやコピーが無い限りクリエイティブに振り切った広告は一瞬にしてただの空気、模様、独り言、になりますとさ。


さぁ、ここまで描きましたが若干疲れてきたので、全く本題に突入しないまま②にツヅケルとします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?