"Slow-life" Trips ("スロー"旅行の効果)
What impacts do your foreign trips make on your well-being and further? (海外旅行から得られるものって?)
海外旅行に限らず、一般的には旅行は様々な効果をもたらしてくれます。
日常の喧騒(物理的にも精神的にも)から離れることができ、ほとんどゼロレベルにまで放出してしまったエネルギーを、旅行で充電しています。
思い出をアセットとして蓄積することも重要な目的の一つで、家族や大切な人々を共有した思い出は、必要なときにいつでも記憶から引き出しています。少しドラマティック過ぎますが、悲しい・苦い思い出も「どうやって生きていくのか」の指針として使っています。
海外旅行は概ねいつも、educational insights(洞察力)を与えてくれますが、忙しく歩き回る観光旅行ではなく、「現地での時間を楽しむ」タイプの旅行なら尚更だと思っています。
悲しいかな、以前とは違い、長時間の飛行を楽しめなくなってしまいました。Inspiring stories 1「飛行機は風に向かって飛び立つ」に勇気をもらいながら、目的地にだけ気持ちを向け、久しぶりに狭い機内にチャッレンジしてみました(もう少し快適な空旅のためにお金を足せばいいのでしょうね、きっと)。
国際線から国内線に乗り継ぎ、隣に座っている人が購入した「ティッシュボックス」のようなランチパックを横目に、提供されたドリンクを手に時差ボケからうつらうつらしながら、到着のアナウンスを聞き、やっと目的地に到着しました。
きっと自意識過剰なのでしょうが、英語を喋るときには「相手」の反応が必要以上に気になってしまいます。私の質問に対して「眉をひそめた」とか「ことさら耳を近づけた」等など。あからさまに「はぁ?」とされる場合もあり、落ち込みます。日本語で「静かに」「優しく」ではなく、英語では常に気合を入れて「一生懸命」質問しようとするので、最初の何日かはそれだけで気疲れしてしまいます。
少し慣れてきて、町を一人でウロウロできるようになってくると、周りで起こっていることに目が行くようになり、「日本的な観点」から色々な疑問・批判が湧いてきます。以前に何度か訪れたことのある町でもそうなので、とても不思議です。(「新たな発見」ということなのでしょうか?)
ある日、サマーキャンプ?の小学校低学年ぐらいの子ども達とビーチで一緒になりました。これといった目的もなくそこに佇んでいた私は、一人の細身の男の子の微笑みをきっかけに、そのグループに注意を向け始めました。エネルギーの塊のような子ども達の言動に、顔も心もほころんでいきました。
ランチタイムになり、私に微笑んでくれた小さな男の子は、私が飛行機の中で横目で見ていた、例の「ティッシュボックス」ランチパックのようなものを出して食べ始めたのです。
(ランチパックの画像をオンラインで見つけられなくて残念ですが・・・)クラッカーやキャンディーバー、パックのジュース等でした。タンパク源になるものや野菜などは入っていません。手軽なランチパックです。
周りの子ども達も、使い古したようなコンビニ(ビニール)袋から、「ランチ」を食べ始めたのですが、いわゆる「栄養価の高い」ものは入っていないようでした。
あんなにエネルギッシュで「未来を担う」大切な子ども達は、もっと別のものを食べる「べきだ」とか、彼らを支えている家庭の状況、もっと大きな社会的責任とか、色々考えてやるせない気持ちになりました。
栄養価が高く、見た目にも楽しく美味しいお弁当(キャラ弁等)をきれいに布に包んでというのが、スタンダードでないにしても、少なくとも子供の成長に必要な栄養が取れる昼食をもたせる。それが親の「愛情表現」では?と強く感じてしまいました。もしかしたら、すごく傲慢な批判かもしれません。
他国の子ども達のことですし、たかがランチという一面を垣間見ただけですが、この子ども達はどうやって育っていくのか?自分たちの可能性を見出していけるのだろうか?
「私にできることは何もない」けれど、unfair な状況に置かれた子ども達が、unfiarな世の中をうまくわたっていく術を、成長の過程で見つけてくれたらと心から祈ってしまいました。
自分に思いを寄せて、「どのような思いで私を育てたんだろう?」「想像以上に実は恵まれていたのかも」。更には、「どんな形にせよ、弱い立場にいる人に少しでも寄り添い、物事に真摯に対応していかなくては」と思いがどんどん広がっていきました。
ストレスから開放された、非日常だからこその「この気づき」をいつまで持ち続けられるかが、実は大きな問題かもしれません。
I am more than sure that once you step outside of your boundary, or your comfort zone, you can sincerely reflect on yourself and your life. Strong emotions you could feel in such a circumstance surely move you forward for the better.
「心地よい居場所から抜け出て初めて、自分自身や人生について深く考えることができる。そのような状況で感じる強い思いは、自分をより良い方向への突き動かしてくれる。」
Thank you for reading this to the end. See you in a bit.