眠れない夜に、ラジオを。

記憶ってすごいなと思うほど、映像と音声付きで次から次へと思い出す。今日あった嫌なこと、3ヶ月前にサボったこと、1年前の失態、5年前の恥ずかしかったこと。どこまでも遡って、永遠に反省会は終わらない。一人ベッドで横たわる私に「いいからもう寝なよ」と言ってくれる人はいない。夜が更け、まだ眠れない自分に嫌悪感。夜が明け、あぁ”明日”になっちゃった。早く寝なきゃいけないのに。

そんな悪夢を救ってくれるのが、深夜ラジオだ。

眠れないんじゃない、ラジオを聞いてるんだ。全国のリスナーも、いつものパーソナリティーも、みんなまだ起きてるもん。いいじゃない、そんな慌てて寝なくたって。

信じられないくらいどうでもいい話を聞いて、親とは絶対一緒に聞けない下ネタにケラケラ笑って、ハガキ職人の投稿に思わず笑い声が漏れて、番組のお決まりを聞いて安心して、寝なくてよかったなんて思ったりして。


そこにあるのは、声だけ。


だから温かい。だから面白い。だから繋がってる気になれる。

いつものみんなでこっそり集まって、笑かしあって、来週また会おうよなんて言うのも野暮で、あっさり散っていく。そんな空気感がたまらない。


いいよまだ寝なくても。ちょっと話聞いてきなよ。

そんな言葉に誘われてる気がして、今日も”眠れない夜”は、”ラジオを聞く夜”に。


のんちゃ、

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