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【魔女の宅急便】岡田斗司夫氏の考察を検証してみた【ピアス=恋人?】

今回は、"オタキング"こと岡田斗司夫さんが、魔女の宅急便の考察で触れていた、”ピアス”について検証してみたいと思います。

かなり直接的なのでご注意を。

岡田さんの考察動画や、切り抜きのコメント欄では、「面白い」とも、「考えすぎ」とも賛否あるコメントが多くみられました。
岡田さんは数人のキャラについて説明していましたが、岡田さんが紹介していないキャラについて、また、英語版資料からも検証してみます。

こちらもどうぞ。結構重要な内容です。

赤いピアス

まず、赤いピアスをしているキャラを見てみます。


キキの母”コキリ”


オソノ
カゴを届けたケットの母(岡田さんは取り上げていない)


おしゃぶりを届けた婦人(岡田さんは取り上げていない)

以上は、作中に登場した、子供がいることがわかるキャラ。つまり”母親キャラ”です。見ての通り、彼女たちは、全員”赤いピアス”をしていることがわかります。

では、母親=赤いピアスなのでしょうか?

デザイナーの”マキ”(ケット母の妹)


モブD(岡田さんは取り上げていない)
ニシンのパイの少女(見づらいですが赤ピアス)(岡田さんは取り上げていない)

以上の通り、子供がいない(確認できない、年齢的にいないと思われる)キャラでも、赤いピアスをしているキャラはいます。
岡田さんはかなり直接的な表現をしていましたが、ここでは婉曲的に言い直します。

ピアス=経験済み”という考察をしていました。

黄色いピアス

次に黄色いピアスのキャラ二人を見てみます。ここでは、金も黄系とします。

先輩魔女

一人目は、オープニングで登場した”先輩魔女”です。彼女は赤い風車がある街に降りていきます。この赤い風車は、パリにある”ムーランルージュ”がモデルになったと言われています(OP曲も”ルージュ”の伝言だし・・・?)

ムーランルージュ

このことから、巷では「先輩魔女は風俗で働いている」と言われています。しかし、ムーランルージュというのはあくまで”キャバレー(風俗の一種 キャバクラ)”です。
もし、この赤い風車の建物が、そのままムーランルージュのことを指しているのであれば、彼女は肉体関係のある風俗で働いているわけではないとも考えられます(広義に”風俗”というものを意味しているのであれば、可能性はありますが・・・)。

そもそも、魔女は「13歳になると、1年間他の街で修行する」ため、先輩魔女もまだ14歳であるとわかります。14歳の少女にそんな仕事をさせるのか?という常識的な疑問もあります。フィクションなのでどうとも言えませんが。

追記
恥ずかしながら、私があげているYouTubeの動画のコメントで、
「彼女自身は働いていないが、嬢の恋占いをしていると思ったいた」
というものがありました。この考察良い!悔しい。
“大人の世界を知る”ことで、仕事の辛さを経験しているという解釈です。

また、かつては肉体関係のある場所だったとコメントをいただきましたが、物語の時代が現代であることから、倫理観は現代で見るべきです。(そのように返信したら、その方はコメントを消してしまったので、もう存在しません。)

二人目です。

モブC(岡田さんは取り上げていない)

彼女は3人(モブA、モブD)で登場し、キキとすれ違うシーンで登場します。エンディングではキキと友人になり、パン屋で話しているシーンがあります。
このシーンでの彼女のセリフを見てみます。

引用「The Art of Kiki's Delivery Service」

でもあいつさ・・・・・・

正直これだけでは、「あいつ」が誰のことを指しているのかがわかりません。では、英語版のセリフも見てみましょう。

引用「The Art of Kiki's Delivery Service(英語版)」

GIRL C: Look, you know how boys are.

それっぽく訳すと、「まぢ男の子ってさぁ~」という感じでしょう。セリフの内容が若干異なるが(日本語では「あいつ(単数)」だが、英語版では「boys(複数)」)、これによって「あいつ」が男の子であると推測できます。

岡田さんは、赤と黄についての差については説明していませんでした。しかし、黄色いピアスを付けた母親キャラが一人もいないなど、何らかの差があるのかもしれないです。

ここでは”黄色いピアス=ピュアな恋愛関係”であると考察します。

青いピアス

青いピアスのキャラについても検証します。

ニシンのパイの老婦人


ケットのおばあちゃん(ケットの右)


モブの高齢女性(奥)

このように、青いピアスは高齢女性のみに確認できました。
私は最初、”青は未亡人?”という仮説を立てたのですが、ケットのおじいちゃんはご存命であるため、未亡人説は否定できます。

岡田さんは、”かつては××があったが、今は・・・”と考察していました。

岡田さんの考察


よって、”ピアス=経験済み説”ということが岡田斗司夫さんによって提唱されたわけです。
ただ、赤と黄に何らかの差があることを考慮した場合、”ピアス=恋愛関係が
ある”という方が、広義的です。

よって、恋愛関係であるにもかかわらず、ピアスをしていない場合、この説は否定されます。

キキは?

では、最後にキキです。以下の画像をご覧ください。

エンディング
デッキブラシに乗っている、ジジ・リリーの子がいるため作品終了後であるとわかる


ジジの子がいるため作品終了後である ホーキは新しく作ったのか、修理したのかは不明

キキはピアスを付けていません。こう思う方もいると思います。
「キキとトンボは?」「説否定か?」
これについては、前の記事でも触れていますが、もう一度説明します。

引用「The Art of Kiki's Delivery Service p.125」

このことから、”ピアス=恋人説”には、キキも矛盾していないということがわかります。
なぜ恋仲にしないのかについては上記で説明しています。

もう一人、検証したい”ピアスをしていないキャラ”がいるため、見てみます。
このキャラもキキとすれ違う少女の一人です。
彼女の英語版のセリフを見てみます。

引用「The Art of Kiki's Delivery Service(英語版)」

GIRL A: He's so cute. I hope he's still invited to her birthday party.

それっぽく訳すと「あの子すごっくカワイイ。あの子も彼女の誕生日パーティに誘われてたらなぁ」という感じでしょうか(意訳)。
モブAの友人の誕生日パーティがあるらしく、気になっている男の子も招待されているのか気にしているようです。
つまり、彼女も恋人はいないと言えるわけです。

まとめ

今回は、岡田斗司夫さんの”魔女宅とピアス”について検証してみました。”母親は全員赤いピアス”、”高齢者だけが青いピアスをしている”など、相関があることもわかりました(相関と因果は異なる)。

※これは「魔女の宅急便」についての考察であるため、他のジブリ作品におけるピアスとは無関係です。

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