喫茶店店主の僕がシェアハウスを作ったわけ
こんにちは。
北千住の裏路地でKiKi千住東の家という、
日用品と喫茶の店をしている高木です。
このたび仲間たちと同じく北千住内にシェアハウスを立ち上げました。
なぜ普段お店をやっている僕が北千住にシェアハウスをつくりたいと思ったのか。
それは、実現したい暮らしがあるからです。
今から5年ほど前、僕は都内の不動産会社に入社しました。
不動産業界を選んだ理由は、自分が豊かだと思う場を世の中につくりたかったから。
金融系の会社にしたのは、空論ではなくお金の流れもわかったうえで持続可能なかたちで場を実現させたかったからです。
サラリーマンとしての一日はこんな感じ。
・大きなオフィス街、毎朝満員電車で勤めに行く
・コンビニでお昼ごはんを買って食べる
・会社の人とチェーン店の居酒屋に飲み会に行く
・家には夜遅く帰って寝る
そんな日々を繰り返したことで感じたのは、
自分の暮らしの実体がなくなっていく感覚。
自分の人生(=暮らし)は、そのほとんどが仕事のためにあるべきものなのか?
と違和感を持ちました。
その違和感を探る先に、
「仕事と生活が一体となった、顔の見える暮らし」
という、求める暮らしの理想が見えてきました。
その後、独立し自分の足で踏み出すことになったのですが、
独立後に始めたお店も、街の中にそんな暮らしの一部となる拠点をつくりたかったから。
そしてその舞台が東京足立区の北千住という街でした。
はじめはその歴史を感じる街並みと、活気のある商店街や飲み横が好きになったのですが、
住んで小商いを始めてみると、
僕たちのような新参者にも寛容で優しい街。
それは個人の商売をしている人が多い、顔の見える街でもありました。
「ここでなら自分が本当に豊かだと思える暮らしを実現していける。」
その思いが強くなっていきました。
KiKi千住東の家については、コロナ禍がはじまった頃のオープンだったため出足は低調でしたが、
最近は少しずつ関わってくれる人も増え、街の中の一拠点として認知してもらえてきたように思います。
そして、今回のシェアハウス。
今までは店としての場でしたが、今度は生活の拠点としての住居。
シェアハウスはプライベートとパブリックが曖昧な場所。
KiKiや他の街の拠点ともつなぐことで、暮らしにもレイヤーができ、
さまざまな化学反応が出てくると思います。
そして日々活動を続ける中で、僕の理想とする暮らしは僕だけが思っていることではない
ということも感じています。
このシェアハウスに住む人が、
街の中で自分の生活の延長線上の活動をはじめて、
地域の人たちとのつながりを感じて、
そのうち自分自身も街の一員となっていく。
そして
「仕事と生活が一体となった、顔の見える暮らし」
を皆で楽しめるようになれば、これからの豊かな暮らし方のひとつになるのではと思っています。
シェアハウスは住民募集をしているので興味ある方はご連絡ください。
KiKi千住東の家 ホームページ
https://www.kiki-senjuazuma.site/
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