企画書とプレゼン(1)

雑誌『ブレーン』2月号の「話題のクリエイティブ、企画書・プレゼン大公開」という特集で取材を受けた。

編集者の方からいろいろと質問してもらうことで、企画書やプレゼンについて改めて考えるいい機会となったので、忘れないうちにまとめてみようと思う。主に記事から漏れてしまったことを中心に。


企画書やプレゼンにおいて、もっとも重要なこと。

「企画書やプレゼンにおいて、もっとも重要なことは何だと思いますか?」

そう聞かれて、もしテクニカルな回答を期待されていたとしたら元も子もない話になってしまうなぁと恐縮しながらも、やっぱり一番重要なのは「内容」だと思った。

企画書に書く内容、プレゼンで話す内容。
つまり「企画そのもの」だ。

企画家は優れた企画を設計することさえできればいいのであって、究極は企画が優れていれば企画書もプレゼンも不要になる。若い頃はそんな風に考えていた。

今でこそ、それは極論であり、企画書やプレゼンの技術もある程度備えていた方が便利であることは理解している。
しかし「いつかそんな境地にたどり着きたい」と掲げる理想論としては、今でもまちがっていないと思う。

まともな企画が設計できていないのに、企画書やプレゼンをいくら装飾的にしてもしょうがない。
逆説的な話だが、企画書やプレゼンにおいてもっとも重要なことは、企画書やプレゼンそのものにはないのだ。

最後まで読んでいただきありがとうございます。 この記事が何かのお役に立てば幸いです。