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【企画メシ2022】自分の道を言葉でつくるための連続講座、はじまりました。

当時と変わらない、熱気で胸が焼けてしまいそうな感覚。講義にのぞむ仲間たちの前のめりな姿勢に懐かしさを覚え、一緒になって汗をかく。

今回レポートライターを担当する、しんみはるなと申します。連続講座『言葉の企画2019』に参加していました。

『言葉の企画2019』講義のようす

3年ぶりに参加した学びの場は、自分の中で変わったこと、変わらないこと、その両方を振り返れる時間でした。あの頃と同じように、仲間の言葉や企画に心を揺さぶられた。けれど、あの頃とは違い、嫉妬はしない。他人のよさを受け入れられる。

学びの場は、スキルを身につけるだけではなく、人として成長する機会にもなるのだと思った『企画でメシを食っていく2022』初日。オンラインでの開催です。

またここで、次はどんな自分に出会えるだろう。

自分の道を言葉でつくる『企画でメシを食っていく2022』、はじまりました。

今年は、47名の企画生(企画メシでは、受講生のことをこう呼びます)が参加し、全7回の講義にチャレンジします。

講座のタイトルは、「自分の道を言葉でつくる」。

「掲げた志(自分の道を言葉でつくる)に集まってくれた仲間と、自分と向き合い、相手と向き合う時間を過ごす中で、自分の本当の気持ちが見えていくし、自分の向かう先が見えてくるのではないか」と企画メシ主宰の阿部広太郎さんは言います。

半年間、「企画」「言葉」「仲間」「自分」と向き合った先で、一体どんな道が開けているのでしょう。夏のはじまりと共に熱気たっぷりでスタートした企画メシ2022。切磋琢磨しながら、それぞれの未来へと歩んでいきます。

第1回目の講義テーマは、広告の企画。
「自分の広告を作る」という課題に取り組みました。

企画生に届いた課題内容はこちらです。

〈課題〉
「伝える」ではなく「伝わる」ように、
『自分の広告』をつくってください。
その広告がどんな形式かは、あなたに任せます。

講義内では、この課題をどう解釈するか?というお話がありました。

「そもそも、なぜこのお題がでたんだろう?というところから考えてみてほしいです」と阿部さん。

まずは、課題文を鵜呑みにせず、自分なりに咀嚼して、解釈をすること。

そうしてお題を自分にたぐり寄せた上で、

・自分にとって、企画とは何か?
・自分にとって、広告とは何か?

自分なりの定義をする。

(講義内では、チャット欄にひとりひとりの「企画とは何か?」「広告とは何か?」を書き込みました。このレポートを読んでいるみなさんはどう考えますか?)

たとえば、

広告橋渡しするもの
企画きっかけ作り

とそれぞれを定義したら、

橋渡し(広告)のきっかけ作り(企画)

とつなげてみる。

広告を作る上で「それ(橋渡しのきっかけ作り)を、できたかな?」という目線で振り返るのが重要です。

課題を解きほぐし、自分なりに定義することで、目指すべきゴールが見える。ゴールがあることで、そこに向かって走っていけるようになるのです。

ただ、それに縛られすぎる必要はありません。

いちばん大事なのは、
「これを表現したい!いてもたってもいられない!」
という気持ち。

そんな気持ちが芽生えているのであれば、そちらを優先しましょう。

もしも、「そういうものが沸き起こっていない」「ヒントがほしい」という時には、上記のようにお題を解釈し、定義して、制作をすすめることにトライしてみてください!

私も現役企画生と共に課題に挑戦しましたが、感情一本で広告を作りました。今度このような機会があった時は、(感情を大事にした上で、)自分なりの定義作りからはじめてみようと思います。

「心に残る広告」を作るにはどうすればいい?


ここからは、広告の作り方のお話です。
改めて課題を共有します。

〈課題〉
「伝える」ではなく「伝わる」ように、
『自分の広告』をつくってください。
その広告がどんな形式かは、あなたに任せます。

「伝える」ではなく「伝わる」ように、
というところがポイントですね。

広告作りをする上で、「心に残る原理原則がある」と阿部さん。
その原理原則にのっとって広告を作れば、「伝える」ではなく「伝わる」広告に近づけることを教わりました。

阿部さんが考える「心に残る原理原則」の手法を交えながら、講義内で取り上げられた3つの広告と、広告を作った企画生の「広告を作る上で大事にしたポイント」をご紹介します。

①1対1の関係をつくる

まず1つ目は、企画生Fさんの広告。
Fさんの広告は音声形式で、広告の制作過程を映像にして、阿部さんや企画生の名前を一人一人呼んでいく、というものでした。

Fさんの「自分の広告」(映像より一部抜粋)


◉阿部さんコメント
たくさんの人がいる中で、1対1の関係が作れると、気にせざるを得なくなる。【読むのではなく、呼ぶのである】と意図を書いてくれたFさんの広告。インパクトがありました。

◉広告を作る上で大事にしたポイント
Fさんにお話を伺います。
大きく二つありました。50人近くいて、みなさんが全員分の広告を見るという時に、私の個人的なことには、あまり興味がないのかなと思っていました。

その中で、いちばんダイレクトに伝わるのが、私の仕事(声を使った仕事)を活かして、名前をお呼びすることなのかなと。

もうひとつは、私の仕事や広告のイメージをちょっと変えたいなと思っていました。いわゆる、一対他のコミュニケーションを前提にしている業種だと思うんですけど、私自身、伝える相手をひとりひとり想像して話すことを大事にしているので。それを込めたいとなった時に、名前を読むのではなく、あくまで語りかける形にしようと。「1対1」を大事にしました。(Fさん)

②「答え合わせ」をしたくなる

二つ目は、かな子さんの広告。

かな子さんの「自分の広告」


◉阿部さんコメント
広告を見て、「確認したい!」という気持ちを呼び起こすことも重要かなと思うんですね。人は人の顔を見ることによって感情を想起したり、安心したりする。僕は、かな子さんの広告に「なるほど!」と思いました。

チャームポイントで眉毛の部分を書かれていたんですけど、僕がいいなと思ったのが、口角が上がっていることで、ニコニコとしていますよね。「困り顔」と言われるかもしれないけど、実は「困り笑顔」なんだなと。伝え方が印象に残るし、表情を見てみたくなるような想起のさせ方だと思いました。

◉広告を作る上で大事にしたポイント
かな子さんにお話を伺います。
自分のアピールポイントが見つからなくて、その中でもこれはポイントになるんじゃないのかなっていうのを考えてみたんです。自分にとってマイナスなことでも、飾らずにありのままの自分を伝えることで、みなさんに「どういう人なんだろう?」と先入観なく考えてもらえるものにしたいなと思って、この広告にたどり着きました。(かな子さん)

③名前の解釈を共有する

三つ目は、浮亀さんの広告。

浮亀さんの「自分の広告」


◉阿部さんコメント
名前の解釈を共有するというのは、有効な手段だと思います。「なぜこの名前なのか?」のトリビアや理由を知ると、他人事ではなくなる。浮亀さんの広告、インパクトありました。

「あなたが人生の中で出会う最初で最後の浮亀です」という最後の締めくくりがすごく効いている。これまで言われてきた言葉を伝えていることも含めて、情報の肉付けがうまくいっているなと思いました。


◉広告を作る上で大事にしたポイント
浮亀さんにお話を伺います。
自分のユニークなポイントはどこだろう?って探した中で、苗字が珍しいことが自分の強み。まずは苗字を覚えてもらおうということで、この広告にしました。「Facebookでも親戚しかでてこない」と入れることで、Facebookで調べてもらえるかなとか、ちょっとずつフックになるような言葉を作りました。締めのコピーは、一番最後に考えました。(浮亀さん)


以上が、講義内で取り上げられた3つの広告でした。

最後に、阿部さんから一言です。

自分の中の何を選び、何を伝えるか。

どんな手法でも、どんなビジュアルでも、
大事なのは、人間味が伝わるかどうか。そこを意識してほしい。

はじめは、自分を見つめてみることから。
その後に、相手との接点を考える。

自分を改めて知る機会になってほしいなと思って、
「自分の広告」を作ることに取り組んでいただきました。

振り返ると、たしかに、自分を改めて知る機会でした。

「自分の広告」づくりにおいて、まずは、どんな自分を知ってほしいか?見てほしいか?を考えたし、そうする中で、自分のいいところも、わるいところも、浮き彫りになりました。

自分を見つめ、知った上で、
どの部分を、どう伝えれば、相手に伝わるのか。

講義内で取り上げられたお三方のお話を聞いていると、しっかり企てを持って「自分の広告」を制作されている想いが伝わりました。短い期間でここまで作り込めるなんてすごい!と素直に感動しました。「心に残る原理原則」の手法、マネをしていきたいです。

自分の道を言葉でつくるために、持つべき企画への姿勢

今回の講義は、これで終了です。
3時間に渡る初回講義を終えた企画生たち。その多くは、学びの熱気にやられて、くたくたの放課後を迎えているようでした。

今年参加している友達の企画生数名に連絡をしたら、
「学び疲れて、いったん昼寝したよ」
「テンションが上がって、さっそく振り返りの日記を書いた!」
「みんながすごすぎて、これからやっていけるかな…」
と、さっそくさまざまな想いが生まれているようでした。

うーん、わかります。

私も『言葉の企画2019』を受講していた頃、手応えがあった時は気分が高揚していたし、うまくいかなかった時はいつも落ち込んでいました。

でも、それでいいと思うんです。
いろんな感情を味わうほど、成長できます。
すぐにはわからないかもしれないけど、いつかきっと、わかる日がきます。

そんな中で、ひとつだけ気をつけたほうがいいと思うのは、うまくいかないからといって自分のカラに閉じこもらないこと。

自分を開け、他人を受け入れろ。

阿部さんも言っていましたが、その姿勢で仲間に向き合うことは、ほんとうに大切だと思います。

誰かに対して、うらやましいな、いいな、と感じた時は、自分の中で完結するのではなく、素直に言葉にして伝えてみてください。そこで生まれたコミュニケーションがきっかけとなり、新しい道が開けていくはずです。

なんだか最後は先輩風を吹かすような物言いになりましたが、企画生のみなさん、まずは第1回目の講義、お疲れさまでした。

半年間、あがき、もがきながらも、楽しく学んでいきましょう!

以上、第1回目の企画メシ2022レポートでした。


ライター:しんみはるな(言葉の企画2019)

私自身の振り返りとした書いたnoteはこちらです↓


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