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機械制御システム学科 卒業生インタビューvol.4

2021年3月に本学科を卒業した平野さん、上野さんにインタビューをしてみました!

―芝浦工業大学に入学を決めた理由を教えて下さい。

平野)小さい頃から航空整備士を目指していました。飛行機が元から好きで、CAなどの接客ではなく、飛行機を作る人や陰で支えている人に憧れを持っていました。この学校、この学科の先輩に航空整備士の就職実績があったので、入学を決めました。

上野)中学生の頃から宇宙開発や宇宙物理に興味があって大学を最初探していました。しかし、ものづくりも好きだったのと、理論だけではなく手に職つけたいと思い、宇宙探査・テラ-メカトロニクス研究室がある芝浦工業大学を選びました。

―大学生活楽しかったですか?

平野)普段の毎日の授業が楽しかったです!ノートや課題を友達と見せ合ったり、分からないところを教えあったり、女子が少ないからこそお互いに支え合って単位を取れました。実は大きな財産なのかなと卒業する今だからこそ強く思います。

―設計製図やレポートは大変でしたか?

平野)コロナの影響もあり、4年時の学校での記憶がほとんどないからこそ、1・2年生がとても遠くのことに思えますが、レポートや課題をみんなで必死になって頑張っていたことを鮮明に覚えています。今思えば、非常に楽しかった思い出です。

上野)女子が少ないからこその団結感はとてもあります。私は特に高校が女子校ということもあり、最初は不安でしたが入ってみるこの学科で良かったと思います。また、「何かしたい!挑戦したい!」ときのサポートしてくれる体制が整っていると感じました。授業を真面目に頑張っていると1年生の頃から田中先生の研究室のPBLに招待されたり、2年生の頃は衛星設計コンテストにも参加できました。いろいろなことができて楽しかったです。

―授業ちゃんと受けていると先生が顔を覚えてくれますよね?

上野)女子は特にそう感じますね!一年生のときに受けた「創る」という授業で松浦先生(電気情報システム学科)から工学女子にも誘っていただきました。

―研究テーマを教えて下さい。

上野)アクティブノイズコントロールといって、イヤホンのノイズキャンセリングで使われているような、音の信号と逆の位相を流すことで消音する技術に関連する研究をしていました。ジャンルは音響信号処理学にあたるものです。

平野)空気圧システムで使われているスピードコントローラという速度制御するが部品があります。その流体の流れが不安定なのでそれを安定にするためにANSYSというソフトで解析を行って、改善していくことを目標に研究をしていました。

―空気圧システムはどこで使われていますか?

平野)身近なところだとバスのドアとか、身近じゃないところだと産業用ロボットは基本的に空気圧で動いています。

―卒業研究が終わってどうですか?今年はコロナの影響もあったと思いますが…。

平野)基本的には家で、実験のときや先生や先輩に質問するときなどには学校来ていました。最初の方は大変でしたが、後期からは学校の制度が整ってきたのでそんなに難しいことはなかったと言いたいところですが…、うまく進まないこともあり…やはり大変でした。

上野)学校に毎日来ていたら気軽に先輩などにわからないこと聞けて、その分研究が進みやすかったと思います。しかし、3年後期に配属されて以降研究室行く機会があまりないまま、大学へ行けない期間が長く、家にずっといるので先輩方と親交を深められないままの関係で、質問をすることが私にとって難しくて4年生前期は特に苦労しました。

―ゼミもオンラインですか?

上野)そうですね。ゼミで先生や先輩とディスカッションできたのが有り難かったです。

―研究室はどうやって決めましたか。

平野)川上先生の人柄と、OBに航空整備士になった人がいたからです。研究内容は何も分からず決めました。私はそれでも研究楽しんでできたので、この研究室で良かったです。

上野)伊藤先生の制御工学の授業が面白いなと思ったのと、機械制御システム学科という名前なので「制御詳しいんでしょ」と言われた時に胸を張って答えられるように「制御工学を勉強した」という実感が欲しかったからです。また、制御は色々なところで必要な学問なので、就職するのかを考えたときに大きな武器にもなると思いました。

―卒業後の進路について教えて下さい。

上野)同じ研究室で、大学院に進みます。

平野)私は、高速道路のシステムを管理する会社で機械の技術職として就職します。

―就活はどうでしたか?

平野)私はとてもしんどかったです。航空系の会社を受けていたのと、他にも観光系の会社も受けていたのですが、途中で全て募集がなくなってしまったり、採用人数が狭まったりしてしまいました。その知らせを聞いて急いで他の会社にもエントリーしたものの、全然行きたいとは思えないところで、マイナスな気持ちが大きかったですね。今は、何かの運命だと思って受け入れられています。使命だと思って採用していただいた会社で頑張ろうと意気込んでいます。夢を追いかけるため、転職という道もまだまだ消えてはいません。

―後輩の機制女子にコメントお願いします。

平野)仲良くして欲しいです。でも、無理に仲良くしなくても教授や周りの男子に頼りながら授業、研究、就活など頑張って欲しいと思います。

上野)気軽に相談して、色々な方を頼りながら過ごしていって欲しいと思います。私は2年まだ大学にいるので、たくさん喋ってくれたら嬉しいです。

―受験生へのメッセージをお願いします。

平野)私は航空整備士という夢だけでこの学科に入学しましたが、入ってから製図など幅広く知識や経験が得られる学科だったと感じました。将来何がやりたいとかこういう職業に就きたいとか高校生のうちは決まっていなくても、この大学で見つかるので心配しなくても大丈夫です。大学生活は4年間しかないので、たくさん遊んでたくさん勉強して欲しいと思います。

上野)この学科は、やれることの幅の広さが特徴的です。宇宙開発を学びたいと思い入学しましたが、タイプの違う研究室へ入り、大学院ではまた宇宙開発系の研究をする等の気転が効きやすいので、なんとなく機械系やりたいと思う方にもお勧めします。高校生の頃にやった物理や化学、数学はもちろん英語もしっかり役に立つので、それをモチベーションに頑張って欲しいと思います。

―機械系への進学を悩む女子に対してメッセージをお願いします。

平野)女子が少ないことに対して、心配に思う必要はないと思います。自分から動くことは確かに大切だけど、女子が少ないからこそ周りや先生が支えてくれるので、少しでも機械系に興味があるなら飛び込むことをお勧めします。

上野)私も心配に思う必要はないと思います。逆に女性だから活躍できる分野でもあるので、進みたいと思える進路に行くべきだと思います。最近は徐々に女子も増えてきて、思ったより少なくないですし、中に入ってしまえば特に気になりません。むしろ趣味の合う人が見つけやすいので、本当にお勧めできます。

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