短短編:ボイスパーカッションだったのだ
電車に乗ってから気づいた、
天井から異音がする。
結構な騒音だ。
グォングォングォン
ガーガーガー
ガガガガガガ
ブィーブィーブィー
ギーギギギギー
ダダ ダダ ダダ
疲れている上、満員電車で移動も出来ない。
目の前に立っていた人は、天井の音の聞こえる方向を見上げて、苦笑いをしていた。
二駅分騒音を聞いた後、降車駅に着いてほっとした。誰かが駅員に声を掛けるのを、横目に見ながら帰路についた。
家に着いてくつろいでいると、テレビから電車の異音点検で不審者を発見、と聞こえて