わたしのはなし:柿と狂気から学ぶこと
わたしが住んでいる家は借家で、敷地に柿の木がなっている、柿付きの優良物件だ。
大家さん自慢の美味しい次郎柿が、毎年美しく実るので、私は玄関を出てもぎ取るのを楽しみにしていた。しかし、仕事を終えて夜帰宅すると、柿の実が全て切り取られていたのだ。
楽しみにしていたのに、ただの枝になってしまった柿の木を見て、わたしは少なからずショックを受けた。そろそろ食べれそう!と楽しみにしていたからだ。わたしは、なんで!と独り言を言い始めた、楽しみにしてたのに!と止まらなくなった。可哀想な事に