生活

光はやたらつるつるな、丸い形で、私の手のひらまで降りてくる

歩きで、こんな遠くまで来てしまった

ドラえもんで見た未来ほど昔、ポケットに熱量なんて無かったのに

torch：64　64
指紋の枯山水が波打つ

そっか、明るくするも暗くするも。
暖かくするも冷たくするも、全部
私の手で何もかも調整出来るつまんないゲーム

日本で神様になったって、数が多すぎてありがたみもない

歩けば足のうら、蓮の花がくすぐったくて
私が入る部屋はどれも金星のように輝いていた

きっと私は太陽で、この世界は反射でできているから
私がひょっこり顔を出した途端、その姿を現すのだ

切り身で泳ぐたいやきくん
さんさんと晴れた夜に

いつだってイチジクを用意してくれる電磁波で、
電磁波で（電磁波らしいということしか知らないで）
私はお腹を満たす

そうだ、そういう原理だった
理屈自体は知ってたけど
空気にしか見えないのに、本当に、鉄と電気でできていたんだ

いや初等教育で習うんだけどさ
（ほんと、今や初等教育で習うからね）

円周と直径の比率が、3.14だったなんて

電球は「勉強代よ」と音もなく、女が目を閉じるように消えた

高輝度3000K、広配光タイプ440lm
「下方向を明るく照らす」

【1000年もつ】※約85%を削減できます
仕上げ：亮光
AC |80-120V
Ra80ハブ、ブリッジ不要
「爽やかで」「中性的な」

暖かく 柔らかく
散光形ビーム角=60°

対応
非対応
非対応
対応対応非対応対応非対応対応対応対応対応対応非対応
対応対応対応対応非対応対応対応非対応非対応対応対応

ポイント2倍

え？ああ、ポイント2倍…

お菓子、洗剤、私が見る色
私が覆われる色
心臓のビートボックスみたいに窓々に灯る生命の色

壁中が白く光り輝いているのは、やっぱり、
私のエネルギーがワイヤレスに飛び立って、あちこちに叩きつけられているからなんだ

私が発する力の霧が、壁に薄く広がって煌々と光っている
女なんて、所詮その為の配線にすぎない

ただ私のために
（唯一高級な私のために）

色も光も温度も、私の指の動きに合わせて
ダイヤルを回すように、
モニター上にダイヤルなんか無いのに、人間が可動物だと認識しやすいようダイヤルっぽくデザインされた
ダイヤルを回すように

もうここには「自然光」なんて無い
（わざわざ言っちゃってるし）
（”自然光のよう”って）

わかんないよ
新しいの出るたび「実写じゃん」って言っちゃう生き物はみんなすごく目が悪い

無痛分娩しただけで「真の愛じゃない」だの
やたら繊細に気にする割に、代替魚食って満足してる

物理演算がよくできたプレステのゲームを起動して
「光あれ」

実際、再現性はすごい高い
スカートとか揺れるからね…

自分が指したい方角を、持ちたいものピタリ
良い挙動！

世界が自分に付いてくる
＝世界を自分が動かしてる？
（違う違う違う）

寒い部屋も暖かく、しょうがない、今明るくしてあげよう
配線を通ってはした女は、私から伸びた触角
天照

にゅうっと手を伸ばして、軽々と
「曇りなんて気に食わないな」