【読書感想文】母性
またまた、湊かなえさんの本を読了。
映画化で話題の『母性』。
ネタバレあるかもです😓
「なるほど、おまえのいう母と娘とは、母性を持つ女と持たない女ってことなんだな。」
この言葉、何気なく後半に書かれていたけれど、メインで登場する母と娘の関係をずばりと言い当てている気がする。
母〈私〉は、実は母性を持たない娘。
娘〈わたし〉は、母性を持つ母。
ずっと、母(おばあちゃんにあたる人)の娘でいたい母〈私〉。
母を守りたい娘〈わたし〉。
あとがきには、この物語の解説が載っている。また視点が変わって面白い。
この、語り手が交互の物語、どう映画化したのだろうか?
2人の言い分も違うところがある。
抱きしめようとして手を伸ばす母〈私〉と、首を絞められそうになった娘。
歓喜のあまり泣くのを堪えた娘と、仏頂面だと感じる母。
その様子、どう描かれるのか、気になる。
あられ
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