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本の感想

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あられの読書感想文と読書マラソン
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記事一覧

【読書感想文】ほかに誰がいる

お久しぶりのお久しぶりです〜 なんか忙しくて、書きたいこと溜めていました笑 今日は、1日で読み終えてしまうくらい引き込まれた、朝倉かすみさんの『ほかに誰がいる』です。 実はこちらの本、ブックオフで朝井リョウさんの隣に置いてあり、気になって購入しました。 タイトル、『ほかに誰かいる』ではなくて、『誰がいる』という疑問系なのね。今気づいた。 後半あたりからハラハラするけれど、なんとなく先が読めてしまった。 後半よりも、前半の玲子に対する愛の重さに驚きを覚えつつ、玲子はこの

【読書感想】天帝妖狐

こんばんは!あられです。 最近読み終えたのは、乙一さんの『天帝妖狐』。久しぶりの乙一ワールドです。 でも、私は「天帝妖狐」より、「A MASKED BALL 」の短編の方が好きでした。 ネタバレあり⚠️ まず、トイレの個室という設定が、ゾクゾクする。個室で誰にもみられていないんだけど、それでも、上や下に隙間がある。そこが怖い。 そして、結局分からない犯人と落書き者。ちょっとモヤモヤが残るけど、たぶん、あの人かな?なんて想像するのもいい。 乙一さんの本、確かに、犯人が明

【読書感想文】贅肉

お久しぶりです!! あられでーす! 忙しくはないけどnote書く手が止まってしまう笑 でもでも、読書感想文は書いていきます!! 昨日読み終えた本は、小池真理子さんの『贅肉』。 こんな感じのあらすじで、もしかして、過食症の話!! となり、購入。でも、実は短編集でした! 以下ネタバレ⚠️ 5個の短編、全てにおいて“どんでん返しありの誰も救われないという鬱”を感じました。 初めて小池さんの作品を読みましたが、この感じの書き方、誰かに似てると思いました。 誰だろ? 例えば

【読書感想文】放課後に死者は戻る

秋吉理香子さんの『放課後に死者は戻る』。 とても読みやすいと感じた作品です。 秋吉さんの本は、『暗黒女子』以来。またまた表紙に惹かれて買ってしまいました。 本作は、簡単に言ってしまえば、ある事件をきっかけに、陰キャなのぶおが、陽キャでイケメンの体に魂ごと入ってしまう話。 その事件を解決しようと右往左往します。 キャッチコピーにある、涙。 私は感じられなかったけど、後ろの解説を読んで、ものすごく共感した部分があります。 解説者は、岡田麿里さんで、映画『暗黒女子』の脚本を

【読書感想文】吉祥寺の朝比奈くん

今日読み終えたのは、中田永一さんの『吉祥寺の朝比奈くん』。 あっと驚く展開が待ち受けている、短編小説です。 古本屋で、題名だけを見たら、きっと買わなかったと思います。 なんだか、単純で面白みがないなぁと感じてしまいました。 しかし、中田さんの『百瀬、こっち向いて。』は面白かったし、なんでも、大好きな乙一さんが、推薦しています!!! ちなみに、短編集の最後のストーリーが、吉祥寺の朝比奈くんについて。 朝比奈くんが語り手のため、第三者から命名されたような、「吉祥寺の朝比奈くん

【今日のつぶやき】影響を受けている

今日は、特に何もしていません。 でも、文章を書きたかったので、書いています。 今日は朝から気温が高くていいお天気でした。 ちょっとドライブにでも行こうとしていましたが、やっぱり家にいたくて断念。 代わりに、英語の勉強とお菓子作りと読書をしました。 読んでいる本は、中田永一さんの『吉祥寺の朝比奈くん』。映画化もされているそうですね。 短編集になっていて、今、一つ目のお話を読み終えたところです。 ところで、本を読むと、その文章の雰囲気に影響されて、自分の文章や思考に変化

【読書感想文】豆の上で眠る

こんばんは〜あられです🐬 今回は、本日読み終えた湊かなえさんの『豆の上で眠る』についてです。 学校への行き帰り、2時間以上かけて読み切りました。 あまり読み進められないなぁという感想が序盤から、、。 この本は、結衣子の現在と回想が交互に入り混じりながら、話が進むストーリーです。 結衣子が過去を振り返りながら、一つの事件の実態と解明が、じわじわ紐解かれるという感じ。 だからか、話が進むスピードが遅いと感じました。 事件の実態があって、それをじわじわ紐解くストーリーではな

【読書感想文】母性

またまた、湊かなえさんの本を読了。 映画化で話題の『母性』。 ネタバレあるかもです😓 「なるほど、おまえのいう母と娘とは、母性を持つ女と持たない女ってことなんだな。」 この言葉、何気なく後半に書かれていたけれど、メインで登場する母と娘の関係をずばりと言い当てている気がする。 母〈私〉は、実は母性を持たない娘。 娘〈わたし〉は、母性を持つ母。 ずっと、母(おばあちゃんにあたる人)の娘でいたい母〈私〉。 母を守りたい娘〈わたし〉。 あとがきには、この物語の解説が載って

【読書感想文】往復書簡

今日は学校にいます、あられです🏫 今日は、湊かなえさんの『往復書簡』を読み終えたので、感想を。 湊作品、大体読んでいて、今回は2回目ですが、意外と話って忘れちゃう。 私の場合、読んだ時の、怖い、不安、という感情は残っているけれど、内容までは覚えていませんでした。 この作品、3遍のストーリーが、手紙のやり取りで進んでいきます。 過去の人間関係や、過去の巻き込まれた事故や事件がじわじわ判明していく話です。 怖そうで怖くない、でも不気味さがある。 それから、3つの話がどこか

【読書感想文】絶唱

湊かなえさんの『絶唱』 「絶唱」 熱唱、力を込めて歌うこと。 「絶唱」という言葉につながったのは、最後の話だ。でも、その話が他の2つの話をまとめていた。 どんでん返しとかなかったけれど、ほぉ〜なるほど〜という感じだった。 あとがきにも引用されていたけれど、災害が起きた時に、「わたしは(僕は)あのとき〜、と自分のことをが語りたがるのは、境界線のもっと外側にいた人たちばかり」という文。 本当に災害に被害に遭った人は、自分からは話さない。  確かにそうかもしれない。 私は

【読書感想文】ままならないから私とあなた

1回目の読書感想文は、朝井リョウさんの本📘。 朝井リョウさんの本は本当に好きで、大体読んできました。 今回は、『ままならないから私とあなた』 2回目の読了です。やっぱり、一回しか読まないと忘れてしまうんだよな〜 “ままならない”とは? そもそも、“ままならない” ってどういう意味? googleで検索したら、「思い通りにならないこと」と出てきました。確かに、うんうん、ままなっているようで、ままになっていないストーリーだったなと、今更。 レンタル世界 レンタル友達、レ