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あなたの風疹抗体はいくつですか?

前回は、妊娠前に受けるべき
風疹ワクチンのお話をしました。


今回はそんな風疹の
お話の続きをしようかと思います。
妊娠したことがわかり、母子手帳をもらうと
母子手帳についているクーポンで
感染症のチェックをします。
その中に風疹の抗体価も入っています。

不妊治療をしたことがある方も
最初に感染症のチェックをしたと思うのですが、
あれとほぼ同じ検査をします。

なんで感染症の検査をするかと言うと、
早くに感染症がわかると
妊娠中でもコントロールできる
可能性があるためです。
そしてその多くは赤ちゃんにも影響します👶

風疹はHI法で
16倍以下の妊婦さんは、
産後に風疹のワクチンを受けることを
お勧めします!

そして
32倍、64倍、128倍の結果の方
正常です!

256倍、512倍の方
詳しい検査が必要になります
これは異常というわけではなくて、
抗体の値が高いため、
過去の感染なのか、今の感染なのか、
わからないんです!
いつの感染かを調べるために
追加で検査をします。

そんな方はIgM、IgGという検査をします。
簡単に書くと
IgM:陽性 IgG:陰性 →妊娠中の感染

IgM:陰性 IgG:陽性 →過去(妊娠前)の感染

ということになるんです

過去の感染なら、今の妊娠中の感染ではないから大丈夫!安心してください!

問題は、妊娠中に感染していること!
前にも話したように
妊娠中に風疹にかかっちゃうと
赤ちゃんが先天性風疹症候群という病気になって
生まれてくることがあるんです
白内障になったり、耳が聞こえなかったり、心臓に異常があったりします

ただこれも妊娠何週くらいに感染したかによって赤ちゃんへの影響も変わってきます。
一般的には妊娠週数が進むに連れて、
先天性風疹症候群のリスクは減っていきます!

風疹の抗体価が
どのような数値を辿っていくかや
IgM、IgGの経過を
調べる必要があるんです。

妊娠中の方もしよかったら
自分の検査結果の数値を見てみてくださいね

たくさん検査をとられてて
一体なんの検査をしているのか
わからないし
この数値がいいのか悪いのか
わからない妊婦さんも多いと思います。
だけど、
まぁいいや!じゃなくて
ちょっとだけ気にかけてみてほしいのです!

感染症の検査結果はすぐに出ません
「次の妊婦健診の時にお話しするね」
と言われたことはありますよね?

正直な話、
1日何十人もの患者さんをみて、
お産もついて、手術をこなしている医師たちは
検査結果を見忘れたり、
見落としたりすることもあるんです
それを正当化するつもりは
もちろんありません・・・。
何度か違う人の目でも
チェックをかけて見落としがないよう
工夫しています。

妊婦さん自身が自分の検査結果に
興味を持って正しい知識を
身につけてもらえれば
妊婦さんにとっても医療者にとっても
より良くなっていくかなぁと!

もしこんなこと知りたいと言う方がいれば
私のわかる範囲で答えさせてもらおうと思うのでコメントください\( ˆoˆ )/

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