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ネタ帳だけでなろう小説を書く方法。(生成AI怖っ!)【ChatGPT】

前回

前回はChatGPTを使うと30分程度で絵本のあらすじが出来てしまうことがわかり遠い目になったのですが。。。

今回は箇条書きのネタだけ用意するとなろう小説まで書けることとがわかってしまい、
今後の創作界隈が末恐ろしくなってきたので、試したことをつらつらと書こうと思います。

ChatGPTにプロットから小説を書いてもらった。

今回は自分でネタ帳(箇条書のプロット)だけ用意して、そこから小説を作ってもらうことにしました。

と、言うわけで実験のために今回用意したプロットがこちら。

・魔法学校のホールで主人公の悪役令嬢が、婚約者の王子から婚約破棄を言い渡されている。
・ホールには沢山の人がいて、ざわざわした様子。
・王子の横には同級生のヒロインちゃんがいる。
・主人公に向かって「悪役令嬢!お前との婚約を破棄する!」と王子が宣言する。
・全く動じない様子で理由を聞いても聞いてもいいですか?と尋ねる悪役令嬢。  王子は悪役令嬢がヒロインを虐めたことを知っていること、そんな人間を王妃にできないと叫ぶ。
・ヒロインの言い分を全て鵜呑みにしている王子に内心呆れている悪役令嬢。 虐めたという証拠もないのに……、何言ってるんだ。この王子はと思っている。
・何か言うことはないのか!と叫ぶ王子に、悪役令嬢はにっこりと笑って「わかりました」と答える。
・唖然とする王子やヒロイン、集まった人達。
・悪役令嬢は「婚約破棄、確かに承りました」「それでは失礼いたします」と優雅に一礼するとるんる気分で部屋から出て行く。

・外に出て一人になった悪役令嬢は本当は王妃になんてなりたくなかったし、あのバカ王子の世話ももううんざり!  これからは自由よー!と嬉しそうに叫ぶ。

実験なので典型的(?)な悪役令嬢の婚約破棄シーンのネタを用意しました。

物書きたるもの、プロットだけ書いて力尽きたネタの一つや二つ隠し持っているものではないかと思います。
この実験が上手く行けば…、放置しているネタを放り込んで、一度は諦めたあんな話やこんな話を小説化出来る……、はず。
などと思いながら、ぽちっとボタンを押してみました。


ChatGPT「はい。書いてみますね」

『悪役令嬢の逆襲』

魔法学校のホールには、まるで祭りのように沢山の生徒たちが集まっていた。ざわざわとした雰囲気の中、中心に立つ二人に全ての視線が集中していた。美しい王子とその婚約者である悪役令嬢、クラリス・フォン・エルデ。

王子の隣には、清楚で可憐なヒロイン、ミリアムが立っていた。彼女は何かを訴えるように王子に寄り添っていた。

「悪役令嬢!お前との婚約を破棄する!」と王子が大きな声で宣言する。

クラリスは一瞬も動じず、冷静な表情で王子を見つめた。「その理由を聞いてもよろしいですか?」と尋ねる。

「ミリアムを虐めたことを私は知っている!」王子は怒りに満ちた声で叫ぶ。「そんな人間を王妃にすることはできない!」

クラリスは内心で呆れていた。何の証拠もないのに、ただヒロインの言い分を鵜呑みにしている王子に対して、何を言っているのかと思わずにはいられなかった。しかし、表情には一切それを表さず、ただ静かに見つめ続けた。

「何か言うことはないのか!」と王子がさらに声を荒げる。

クラリスはにっこりと微笑んだ。「わかりました」と優雅に答えた。

その瞬間、王子やミリアム、そして集まった人たちは唖然とした。クラリスは一礼し、「婚約破棄、確かに承りました。それでは失礼いたします」と言って、るんるん気分でホールから出て行った。

外に出て一人になったクラリスは、深呼吸をして、胸の内の喜びを解放した。「本当は王妃になんてなりたくなかったし、あのバカ王子の世話ももううんざり!これからは自由よー!」と嬉しそうに叫んだ。

彼女は今、未来の新しい道が開けたことを感じながら、一歩一歩、自信に満ちた足取りで新たな冒険に向かって進み出したのだった。

・・・

普通に出てきちゃったよ。

ちなみに、前回のあらすじの時にもやりましたが、文章を一部変えて欲しい時も簡単です。
変えて欲しい内容を以下のように指定したら修正してくれました。

断罪シーンにイケメンを追加してもらった

ChatGPT「了解です!修正します」

『悪役令嬢の逆襲』

魔法学校のホールには、まるで祭りのように沢山の生徒たちが集まっていた。ざわざわとした雰囲気の中、中心に立つ二人に全ての視線が集中していた。美しい王子とその婚約者である悪役令嬢、クラリス・フォン・エルデ。

王子の隣には、清楚で可憐なヒロイン、ミリアムが立っていた。彼女は何かを訴えるように王子に寄り添っていた。

「悪役令嬢!お前との婚約を破棄する!」と王子が大きな声で宣言する。

クラリスは一瞬も動じず、冷静な表情で王子を見つめた。「その理由を聞いてもよろしいですか?」と尋ねる。

「ミリアムを虐めたことを私は知っている!」王子は怒りに満ちた声で叫ぶ。「そんな人間を王妃にすることはできない!」

クラリスは内心で呆れていた。何の証拠もないのに、ただヒロインの言い分を鵜呑みにしている王子に対して、何を言っているのかと思わずにはいられなかった。しかし、表情には一切それを表さず、ただ静かに見つめ続けた。

「何か言うことはないのか!」と王子がさらに声を荒げる。

クラリスはにっこりと微笑んだ。「わかりました」と優雅に答えた。

その瞬間、王子やミリアム、そして集まった人たちは唖然とした。クラリスは一礼し、「婚約破棄、確かに承りました」と続けた。

その時、ホールの扉が静かに開かれ、優雅な足取りで一人の青年が現れた。彼は隣国の王子、レオン・エルバートだった。彼の出現により、ホールは再びざわめき始めた。

「クラリス・フォン・エルデ殿」とレオンは声を上げた。「私があなたに求婚します。」

クラリスは驚いた顔をしたが、その目には喜びの光が宿っていた。「あなたが…私に?」

レオンは微笑み、彼女に近づいた。「そうです。あなたの気高さと強さに惹かれました。私と共に隣国を治めていただけませんか?」

クラリスはしばしの間、彼を見つめた後、にっこりと笑った。「喜んでお受けいたします。」

再び唖然とする王子やミリアム、そしてホールに集まった人々を後に、クラリスはレオンと共に堂々とホールを後にした。心の中で、これからの新しい未来に対する期待と喜びで胸がいっぱいだった。

クライアントの急な修正要望に文句も言わず、
ChatGPT君がすぐさま対応してくれた内容がこちらです。
ついでに挿絵も描いてもらいました。

ネタを出しただけで力尽きた人間の物書き。
いい加減肩身が狭くていたたまれないっす……。


やばいっすね。

箇条書きにネタを書くだけで「それなり」の小説が書けちゃう時代がきてしまっています。

もちろん、上の文章を見て貰えれば、
売れっ子の小説家の人や、そこまでいかなくてもそれなりに書き続けている人の文章に比べれば、ChatGPTの文章は平たんで味気ない文章に感じる所もあると思います。個性が少ないっていうんですかね。

でも、ChatGPT君。小説書き始めた頃の自分よりは100倍上手いっすね。

「…今は勝ってるの?」という質問の回答は差し控えさせてもらうことにして……。(目を逸らす)
「読みやすさ」の面なら今の自分も普通にぼこぼこに負けてる気がします。
怖い。なんだこれ。生きてるうちに現れて良い技術なのか。

現状でも既に「なろう系」と呼ばれる小説投稿系SNSが乱立する世の中ですが、
箇条書きのネタだけで小説が書けてしまうようになれば、今後ますますネット上には小説が乱立することになるんだろうな……。と遠い目をしてしまいました。

もしかしたら、今まで読み手として好きな小説を「小説家になろう」や「カクヨム」などで探していた層が、「好みの小説を探すよりも、好きなネタを指定してChatGPTに書いてもらった方が早い!」となるかもしれないです。

今後ますます書き手だけが供給過多になって行くことが予想される中で、
少しでも埋もれないようにするにはどうするか。。
人間に出来るのは何なのか。。。

自分の何百(何千?)倍の速さで小説を書いていくChatGPTを遠い目で見ながら、思わず考え込んでしましました。

いや、怖っ!

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