わたしが病気になるなんて。

私は昔っから
俗に言う良い子でした。
良い子を演じていたわけではない。

良い子であることが普通。
良い子であること
周りの人が笑顔であること
そんな風に生きることが普通だと思っていました。

だから
口ごたえはしない。
学校は休まない。
いじめられていても笑顔。
いじめられていても親にも言わない。
問題があれば自己解決。
テストは100点、クラス1位を目指す。

そんな子でした。

祖母や祖父の機嫌を伺い
怒られないように
ニコニコいてもらえるように
機嫌取りばかりしていました。

常に周りの目を気にして
機嫌取りの生活は
緊張感に満ちていたように思います。

怒ってないかな？
今話しかけて大丈夫かな？
怒られるかな？

自分のペースで生きてきたことなんて
なかった....

相手に合わせて
周りに合わせて
楽しくない友達との遊びの時間でも
楽しいように笑顔を絶やさない
その方が相手も有難いだろう
そんなふうに思って自分の気持ちは
隠して大きくなりました。

そんな私は特に自分の夢を描くことなく
ひかれたレールを進み
看護師という道を選びました。

人のために何の躊躇いもなく動ける私は
特に仕事内容に関しては戸惑いもなく
学校の成績も上位で単位を落とすこともなく
先生からの評判も良く
無事にテスト、実習をクリアし
国家試験もクリア晴れて看護師免許を
取得しました。

取得後は看護師として働き始めます。
その6年後、私には思いもよらない
病気がやってきます。

その時はまだ全然知る由もありませんでした。
今の自分を誰が予想したかな？

誰しもがなり得るメンタル疾患。
甘えではない、脳の病気。
甘えだと思わず怠けられる人とは違う。
動けない自分、働かない頭に
途方に暮れる日々。
そして、普通の心が欲しいと願う日々。
そんな今を生きる元看護師が綴る
メンタル疾患のリアル。